息子を寝かしつけ
そっと子供部屋から出る
リビングでは夫が
夜のニュース番組を見ていた
「お茶いれるね」
「ああ」
スマホをいじるその背中を
いつもより遠くに感じた
罪悪感と虚しさ…
これから先の長い人生を
私はこの人と過ごすのだ
そんな風に改めて思うと
その時間の長さと重さが
私を息苦しくさせた
きっと
彼と出会う事がなければ
こんな事を…思う事は無かった
知らずにいることのほうが
幸せな事もあるのだ…
前の自分に戻る事は出来無い
私に出来る事は
彼との一瞬の逢瀬を
時折思い出しながら
この心と体を自らで
慰め生きていくしかない
私のスマートフォンは
相変わらず黒い画面のまま…
急須から茶を注いだ
その時
カウンターキッチンに置いていた
スマートフォンの黒い画面が灯りを灯し
振動し始めた
夫の湯のみを置くと
急いで手に取り画面を見る
!!
「ん?だれ?
こんな時間に?」
「え?
ああ…
由美…子」
「ふぅーん」
振動を続けるスマートフォンを手に
リビングを出る
「もしもし?」
ドキドキと強く波打つ鼓動に
身体の熱が上がるのを感じていた
「よっ」
「なに?」
「ん?今から会おっか?」
「え?
今から…?
そんな…無理よ」
「なんで?」
「なんでって…」
「旦那?
それとも…子供?」
「…」
「来いって」
「…ごめんなさい
明日じゃ…だめかな」
「ダメだ」
「…」
「あっそ
だよな
人妻だもんな
ははは」
「…ええ」
「面倒くせ
もういいや
他あたるから」
「え?」
プツリと消えた彼の声…
途端に廊下の冷気が身に沁みた…
そっと子供部屋から出る
リビングでは夫が
夜のニュース番組を見ていた
「お茶いれるね」
「ああ」
スマホをいじるその背中を
いつもより遠くに感じた
罪悪感と虚しさ…
これから先の長い人生を
私はこの人と過ごすのだ
そんな風に改めて思うと
その時間の長さと重さが
私を息苦しくさせた
きっと
彼と出会う事がなければ
こんな事を…思う事は無かった
知らずにいることのほうが
幸せな事もあるのだ…
前の自分に戻る事は出来無い
私に出来る事は
彼との一瞬の逢瀬を
時折思い出しながら
この心と体を自らで
慰め生きていくしかない
私のスマートフォンは
相変わらず黒い画面のまま…
急須から茶を注いだ
その時
カウンターキッチンに置いていた
スマートフォンの黒い画面が灯りを灯し
振動し始めた
夫の湯のみを置くと
急いで手に取り画面を見る
!!
「ん?だれ?
こんな時間に?」
「え?
ああ…
由美…子」
「ふぅーん」
振動を続けるスマートフォンを手に
リビングを出る
「もしもし?」
ドキドキと強く波打つ鼓動に
身体の熱が上がるのを感じていた
「よっ」
「なに?」
「ん?今から会おっか?」
「え?
今から…?
そんな…無理よ」
「なんで?」
「なんでって…」
「旦那?
それとも…子供?」
「…」
「来いって」
「…ごめんなさい
明日じゃ…だめかな」
「ダメだ」
「…」
「あっそ
だよな
人妻だもんな
ははは」
「…ええ」
「面倒くせ
もういいや
他あたるから」
「え?」
プツリと消えた彼の声…
途端に廊下の冷気が身に沁みた…