どうやって帰ったんだろう…



見慣れたリビングのソファに
コートも脱がずに
腰かけたまま動けずにいた




まだ…
身体の奥が熱を持ち
重ねた唇は
潤いを無くしヒリヒリとしていた





結婚して
子供が産まれ
平凡だけど
これが幸せだと
そう信じていた
もちろん…幸せだ
この生活を失う事など…想像も出来無い




でも
この体の奥で燻ぶる疼きは
きっと…彼にしか慰められない…



次は…
いつ…?




そんな事を想う自分に驚く


また…会う?
…………会える?





スマホを開く

何の知らせもない画面に
深く落胆する…




さっき別れたばかりなのに
もう…会いたいと
強く願っている自分を知る





会ってはいけないとわかっている
でも…

これっきり…なんて…


胸がギュッと締め付けられ
息苦しさに顔を歪めた








大丈夫…
上手く嘘をつく自信はある

ちゃんと…家の事も息子の事もする




だから
これっきりなんて…嫌…