彼がどうしてそんな事を言うのか…

熱くなる頬に理性をかき乱されながら

冷静さを保とうと必死で考える





「また…来るのは…構わないけど…」

「ほんと?
やった」

「でも…」

「ん?」

「今日でわかったと思うけど
私じゃ…
とても…お役には立てないでしょ?」

「いや
もうそんなのいいんだ」

「え?
そんなのって…」

「あ…いや
そんなのって…
いや
だから
違う」

「何?…
よく…わからないんだけど…」

「ああ…もう…
何って言ったら…いいんだよ
ったく…」





掴まれた腕を強く引かれ

彼の腕の中へとすっぽりと収まった




?!






「こういう…こと」

「…」











「好きに…なっちまったんだ…」









私を抱く腕に力が込められた




甘いけれどどこか爽やかな彼の香りが

私の鼻腔をくすぐる


それはあの店で

私に懐かしさを覚えさせたあの香りだった


彼の鼓動が早く打つのを頬に感じると

彼への愛しさが私の中に溢れ出した