綺麗に片付けられた部屋


ソファへと案内される


腰を落としかけて

思い直し

彼に向き合う


「あの…
これね
お口に合うかわからないけど
もし良かったら…
一緒に食べようかと…」

「え?
なんだろ?」

「…お弁当…なんだけど…」

「うそ?!
マジで?」

「ええ
ごめんなさいね
もっと…
ちゃんとした
お持たせ用意出来たら良かったんだけど…」

「なんで?

こっちのほうがいいよ
手作り弁当なんていつ以来だろ?」








嬉々として受け取ってくれる彼に

ホっとしながら

今度は

こんなに喜んでくれているのに

彼の口に合わなかったら…

とまた別の不安が過ぎった






彼に袋を手渡し

ソファへと腰掛ける





「あのさ…」

「ん?

「もう…食べちゃっても…いいかな?」

「え?
もう?」




時計は11時を指そうとしていた




「朝ごはん
まだだったの?」

「いや
食ったんだけど
その後
掃除したりしてたら
なんか…腹減っちゃってさ」

「ふふふ
そう?
それなら…
どうぞ召し上がれ」