「あのさ…
この後…仕事の予定が入ったんだ…」




私を抱きしめながら

彼が言った



「…そう」

「…ん
悪い
ゆっくり出来無い」





“ゆっくり…抱き合う事なんて
一度も無かったじゃない?”




そんな嫌味が

口をついてでそうになったけれど

彼が本当に申し訳無いという顔で

私を見下ろすから

言葉を告げるよりキスをした








肉厚な唇から施されるキスは

それだけで

私の中心に灯をつける

彼の両手が私の後頭部を優しく拘束する

その手の感触が好きだった



初めて彼とキスした時

きっと

その柔らかな束縛に心を奪われたのだ




強引な求愛では無く

柔らかく

けれど確実に

私の中へと彼自身を刻みつける

その彼の手の感触と温もり…








ゆっくりと胸の膨らみを揉みしだきながら

彼はキスを深めて行く

舌の柔らかさと

彼の唾液の温かさ…

それらは私から理性を奪い

柔らかく掴まれる胸の上の彼の手を

早く直に感じたいと焦らすのだった


自らブラウスのボタンを外し

ブラのホックに手をかけると

彼がニヤリと笑い私を見下す
















「…焦んなって」





歳下のクセに生意気なんだから…




彼は私の気持ちを逆撫でるするのが得意だ

そして

それは…私の中の欲望をさらに熱くする


彼の足下にしゃがみ込むと

ベルトのバックルを外し

ジッパーを降ろす




「なに?
そんなに飢えてんの?
ついこの間会ったばっかなのに」







そう…飢えてる


彼が…

私の身体をそんな風にしたというのに…

酷いじゃない

そんなに笑うなんて…



自分ばかりが

こんなにも彼を求めていて

彼はそうではないのだと…

そう思い知らされると胸が痛んだ





けれど

目の前のボクサーパンツの下

彼自身がくっきりと形を顕にし

その存在を主張しているのを確認すると

ああ…彼も…私を求めている…

と満たされ

そこへと優しくキスをした