不倫をしていた友人が

これは恋なの…

と瞳を潤ませながら話すのを聞いた時

反吐が出るほどの嫌悪感を催した



恋…



欲望に歯止めの効かないだけの己の行為を

恋という免罪符で許してもらおうなんて…

なんて愚かな人だろうと感じた





今…

彼の手が私の身体を愛撫し

唇はずっと離れること無く

私から呼吸のリズムを奪う


これは…恋ではない


ただの肉欲だ


私は彼が欲しいとそう思うだけなのだ



手に入らないものなどない

欲しいと願えばそれは手に入る

こんなに若くて美しい男も…

私はその事がただ嬉しいのだ

だから

これは

不倫でも

ましてや

恋…でもない

ただ

欲しいと願った物を

手にしていると確認する作業




行きたいと願った場所へ

私は来ただけだ




そう割りきっているのに

時折私を見下ろす彼の瞳とぶつかると

私の胸はひどく痛んだ

落ちる前髪の間から覗く彼の瞳は

エロティックでありながら

どこか真摯であり

思わず愛してると

口走ってしまいそうになるのだ


離れたくないだけで

愛してなどいない

ただ

こうしていたいだけで

愛してなど…いない

なのに

胸の痛みはその強さを増し

快楽に流されるなか

その痛みはスパイスとなり

更なる快感を私に与えた



私の反応を確認しなが

施される愛撫は

どこまでも

甘く

優しくて

私を蕩けさせた



手を伸ばし

誇張している彼自身に触れる

硬く上を向くそれは

私の手の中で硬さを増していた


このまま

コレを

中に…



そう願ったけれど

彼はベッドサイドの引き出しから

小さな袋を出すと口で封を開け

中の物を彼自身へと被せた

直接彼と繋がれない事に落胆した私を

彼は一気に貫いた


子宮を突き上げられる感覚に息を止め

彼を見上げる



私のおでこを撫でながら

「大丈夫?」

と聞く彼の眉間に刻まれた皺が愛しくて

手で触れたいと願うのに

突き上げられる刺激に

私の手は

彼の背中を抱く事しか出来なかった





我を忘れ声をあげ続ける

枯れそうになる喉に

彼が自らの唾液を流し込む


こんな素敵な事を

どうして私は今まで知らなかったのだろう

これから先

私はコレ無しで生きていけるだろうか



嫌だ…

もっと…欲しい




駄々をこねる子供のように

打ち付ける彼に合わせ腰を振る




もっと…ちょうだい…




涙が溢れこめかみに流れる



おもちゃが欲しくて

泣き叫ぶ息子を思い出す




我慢しなさいなんて…

ママ…もう言えないね



欲しい物は

欲しいのだもの

例えすぐに飽きてしまったとしても

例え

他人から見ればくだらない物でも…






快楽の波に揺られながら

溢れる涙は止まらなかった



「なんで?
なんで泣くの?」

「ふふふ
アソコが濡れるように
瞳も…濡れるのよ」

「気持ち良いってこと?」

「そう
きっと
そう…ね…」





彼の唇が私の涙を吸う…




その行為が私の涙をさらに溢れさせた