止まない雨はない
濡れた地面もいつかは乾く
たっぷりと濡らされたそれは
新しい芽を育み命の素晴らしさを教える
彼に濡らされたこの身体は
いったい何を生み育てるというのだろう
急いで作ったパンケーキを
頬ばる息子を見つめていた
太ももに感じるダルさ
彼を受け止めたそこに感じる鈍い痛み
そんな身体の違和感に
何故か私は満たされていた
そして…
下腹部はじゅんと…疼きだし
もう…彼を欲していた
もう…
戻れない
私の作ったスイーツを
美味しそうに食べる息子の笑顔
それだけで満たされていた…
そんな私には………
きっと…戻れない
止まない雨は
庭の木々を水々しく潤していた
「僕
雨は嫌いだ
だって
遊びに行けないから…」
おやつを食べ終えた息子が
お皿を片付けながらそう呟く
「そうね
でも
ママは…好きよ」
そんな私の声など聞こえないのか
息子は携帯ゲーム機を手に
ソファに寝転んだ
「こら
ちゃんと座ってやりなさい
それに…宿…だ…」
エプロンのポケット…
スマホが振動する…
“次は
晴れた日に会ってみよっか”
次…
そのひとことが
私の頰を緩ませ
息子へのそれ以上の小言を留まらせた
次…
私は明確な意思を持ち彼に逢いに行く
雨が導いた偶然の出逢いは
私をどこへと導くのだろう…
「ゆうくん!
遊ぼー」
玄関から聞こえるのは
息子の幼馴染の呼ぶ声
驚き窓の外を見ると
雨は止み
雲の切れ間から青空が見えていた
「ママ
行ってくる」
「行ってらっしゃい
暗くなる前に帰るのよ」
「はーい」
息子のいなくなったソファに腰掛け
スマホを手に彼に返事をする
「お天気任せなんて…嫌よ」
END
濡れた地面もいつかは乾く
たっぷりと濡らされたそれは
新しい芽を育み命の素晴らしさを教える
彼に濡らされたこの身体は
いったい何を生み育てるというのだろう
急いで作ったパンケーキを
頬ばる息子を見つめていた
太ももに感じるダルさ
彼を受け止めたそこに感じる鈍い痛み
そんな身体の違和感に
何故か私は満たされていた
そして…
下腹部はじゅんと…疼きだし
もう…彼を欲していた
もう…
戻れない
私の作ったスイーツを
美味しそうに食べる息子の笑顔
それだけで満たされていた…
そんな私には………
きっと…戻れない
止まない雨は
庭の木々を水々しく潤していた
「僕
雨は嫌いだ
だって
遊びに行けないから…」
おやつを食べ終えた息子が
お皿を片付けながらそう呟く
「そうね
でも
ママは…好きよ」
そんな私の声など聞こえないのか
息子は携帯ゲーム機を手に
ソファに寝転んだ
「こら
ちゃんと座ってやりなさい
それに…宿…だ…」
エプロンのポケット…
スマホが振動する…
“次は
晴れた日に会ってみよっか”
次…
そのひとことが
私の頰を緩ませ
息子へのそれ以上の小言を留まらせた
次…
私は明確な意思を持ち彼に逢いに行く
雨が導いた偶然の出逢いは
私をどこへと導くのだろう…
「ゆうくん!
遊ぼー」
玄関から聞こえるのは
息子の幼馴染の呼ぶ声
驚き窓の外を見ると
雨は止み
雲の切れ間から青空が見えていた
「ママ
行ってくる」
「行ってらっしゃい
暗くなる前に帰るのよ」
「はーい」
息子のいなくなったソファに腰掛け
スマホを手に彼に返事をする
「お天気任せなんて…嫌よ」
END

