マンションにつき
エントランスに
車を止める
「お疲れ様…」
私の言葉に彼は答えない
「あの…着きましたよ」
「駐車場行って」
「え…でも
ここで降りた方が…」
「駐車場」

有無を言わせない言い方…
「あ…はい」
何なのよ…
駐車場所の前にハザードをつけ止まる
「あの…
私…
バック苦手なの
時間…かかるから…」
「降りて」
「え?」
「代わって」
彼が運転席に座る
「座って」
「わたし?」
助手席に座らされる
ハンドルを切る瞬間
「ほら」
「え?」
「こっち来て」
「え?」
腕を取られ
身体ごと彼の方へと抱き寄せられる
「ちょっと…なに?
なにするの?」
「は?
勘違いすんなよ
ほら、見て」
「え…」
バックミラーを指さし
サイドミラーを顎で指す
「これぐらいで
こっちにハンドルを切る
で
ここまで来たら元に戻す」
彼が握るハンドルと
彼の体…
そのふたつに挟まれる私の身体…
ハンドルを切る彼の腕が
時折強く私の身体にあたる
「わかった?」
「…」
彼の香りに酔い
ボーッとしていた
「おい?
わかったか?」
「え?
あ…うん」
「じゃ
やってみ」
席を交代する
要領のつかめない私に苛立ちながら
何度もハンドルを一緒に握り教えてくれる
何度目だろう…
彼の力を借りる事なく
一度の切り返しで停める事が出来た
「やった
出来た
ありが…」
彼に向き直った瞬間

彼の唇が
私の…それと…重なった…
エントランスに
車を止める
「お疲れ様…」
私の言葉に彼は答えない
「あの…着きましたよ」
「駐車場行って」
「え…でも
ここで降りた方が…」
「駐車場」

有無を言わせない言い方…
「あ…はい」
何なのよ…
駐車場所の前にハザードをつけ止まる
「あの…
私…
バック苦手なの
時間…かかるから…」
「降りて」
「え?」
「代わって」
彼が運転席に座る
「座って」
「わたし?」
助手席に座らされる
ハンドルを切る瞬間
「ほら」
「え?」
「こっち来て」
「え?」
腕を取られ
身体ごと彼の方へと抱き寄せられる
「ちょっと…なに?
なにするの?」
「は?
勘違いすんなよ
ほら、見て」
「え…」
バックミラーを指さし
サイドミラーを顎で指す
「これぐらいで
こっちにハンドルを切る
で
ここまで来たら元に戻す」
彼が握るハンドルと
彼の体…
そのふたつに挟まれる私の身体…
ハンドルを切る彼の腕が
時折強く私の身体にあたる
「わかった?」
「…」
彼の香りに酔い
ボーッとしていた
「おい?
わかったか?」
「え?
あ…うん」
「じゃ
やってみ」
席を交代する
要領のつかめない私に苛立ちながら
何度もハンドルを一緒に握り教えてくれる
何度目だろう…
彼の力を借りる事なく
一度の切り返しで停める事が出来た
「やった
出来た
ありが…」
彼に向き直った瞬間

彼の唇が
私の…それと…重なった…