目が覚めると
窓からはオレンジの灯り…



はぁ…

寝ちゃってた…



キッチンに向い冷たい水を飲み干す

テーブルの上のパス…





そうだ!
迎えに行かなきゃ…

ディーラーに電話も…




見積もりを出してもらい
それを彼に見せよう





そんな事をしていると
迎えに行く時間…



夜の運転はあまりしない
早目に出て駐車場で待つ事にしよう










駐車場で待つ…


サングラスや帽子
マスクで顔を隠した芸能人達が
通りすぎるのを見ていた



あ…






来た…









「ちゃんと来たんだ」

「それは…うん」




後部座席に乗り込み

スマホを手に黙り込む






息苦しい沈黙…





早く…戻ろう






混んでる…

こんな時に限って…





あ…
お腹…空いた
何も食べてないものね…
早く…帰って…何か食べたい





工事中らしく
片側通行の渋滞は
思いの外続いていた




バックミラーで様子を伺うと
瞼を固く閉じ眠っているようだ
その事に
少しホッとする




キュゥ…





お腹が鳴った
やだ…
バックミラーの彼を見る
さっきと何も変わらない彼…



良かった…







スムーズに流れ始めた車列





マンションが近づく



最後の信号が赤になり止まる
バックミラーで彼を見ると
その中で目があい
息が…止まる






「あ…起きました?
もうすぐ…着きますから…」


「…」




無視…
何なのよ…
返事ぐらいしたっていいでしょ