京都駅でマネージャーと落ち合う




「ここ最近のお前…
勉強熱心だったからな
それに
わざわざ大阪まで行くってのにも
驚いたし…」

「いや…
あの作品には惹かれるものがあって…」

「ああ
そんな作品に出会えるって…
中々ないからな
ダメ元で…色々あたってみたら
ある人が
紹介してくれてさ」




それは

あの女優だった


その監督の舞台に

何度も出ている

お気に入りの女優なのだという



「そういえば
彼女…お前の事良く知ってるみたいだな」

「いや
何度か…
あの集まりで一緒になっただけなんすけど」

「一度…
監督と話してみるといいって言ってさ
その場ですぐ監督に連絡入れてくれた
彼女も…現地で合流するはずだ」

「え?」

「彼女が一緒だから
まぁ
会ってくれるんじゃねーの」

「そっか…」






そういう…事か…

でも…これはチャンスだから…











監督の泊まる宿へと向う



すでに女優は監督と談笑していた



「藤ヶ谷くん」

「彼が君のお気に入りかい?」

「ふふふ
そうよ
中々色気のある子でしょ?」

「まぁ
そうだな」




雑誌で見るより印象が柔らかなのは

やはり

彼女の笑顔のせいなのかもしれない



実際

彼女のおかげで

会話は和やかに進んだ




「今度の舞台は…
もう配役は決まってる
だが…
もしも
私の舞台に興味あるなら…」





監督は次回の舞台の話を始めた

この女優との2人芝居…



「東京に戻ったら
君の芝居を見せてくれ」






マネージャーと顔を見合わせる






「はい!」





マネージャーが俺より先に返事をした