彼の香水が鼻腔をくすぐる

彼の香りは

私にとっては

もう懐かしい物になっていた


その香りを

胸いっぱいに吸い込み

彼の背中へと腕を回す



それが合図となり

彼が私にくちづける


優しく…

段々と激しく…


彼のぬくもりを感じたくて

彼の上着を脱がすと

彼が私のニットを脱がそうとする






「待って待って…
ここじゃ…」

「ははは
…だな」






呆気無くはぎ取られたニットを床に落とし

笑いながら彼が私の身体を抱き上げる

私は落ちないようにと

両手は

彼の首を

両脚は

彼の身体を

ホールドする




ベッドへと腰掛けた彼にまたがったまま

彼を見下ろし

その頬を両手で挟みくちづける



唇を離した私に彼が微笑む




「俺さ…
見た目がこんなだからかな
あんま…怒られないんだよな」

「なに?
突然?」

「だから
さっき
あんな風に言われて
腹立ったんだけど…
でも
なんか…嬉しくてさ」

「ふふふ
何?
叱られたいの?」

「ん…
うん
変かな?」

「ふふふ
ううん
じゃあ…
これからも厳しく言うわよ」

「ああ…
でも」

「でも?」

「ベッドじゃ
やめてくれよ」




ふふふ

ははは





彼が私をシーツへと横たえ

その手を縫いとめ自由を奪う




彼の唇が

頬を

耳を

掠めていく

柔らかな舌が外耳を舐めるのを感じ

私は吐息で応える




「耳…弱いだろ?」


一度抱いただけで

私の感じる所を言い当てる


耳に差し込まれる舌は

まるで秘部を愛撫するように

強弱をつけながら

卑猥な音と感触で私から理性を奪って行く



ッン…ッはゥ…



その舌が首筋を降り

膨らみの柔らかな肌を湿らせて行く…