車は充分に温まった
でも
ギアを変えることが出来なかった
エンジンを切り
車を降りる
彼女の部屋の前
俺…
格好悪いな…
後戻りしようかと躊躇する

でも
彼女なら
格好悪い俺も…
きっと
受け入れてくれる…
それに
あんな風に言ってくれる人が
他にいるか?
期待されない人間は怒られることも無い
適当に当たり障りない事を言われ
曖昧にお茶を濁され
知らぬ間に切り捨てられるのだ
入れ替わりの激しい世界で
後輩や同期が良い仕事をするのを
ただ
眺めるだけでいるのは
もう…嫌だ
彼女を失ったら
また
同じに…なる
そんな気がして…
俺は意を決してベルを鳴らした
ピンポン…
出てくれよ…
…ピンポン
カチャ…
え?
涙…?
「あの…
私
ごめんなさい
言い過ぎて…
いつも…ね
新入社員の指導してて
ついね
嫌な事…言っちゃうのよね
ごめんなさい」
「いや
ほんとの…事…だからさ」
「ううん
会った…ばかりなのに
失礼な事…
本当に…ごめんなさい」
「ありがと
言ってくれて…
それに
会ったばかりって言うけどさ…
やる事は…やったしな
ははは」
俺の笑顔につられたのか
彼女も笑をこぼす
「ふふふ」
「あのさ…」
「ん?」
「俺の事…好き?」
「え?
…なに?
突然…」
「いや…だって…さ」
「私…
誰とでもすぐ寝る女じゃ…ないよ
それとも…
藤ヶ谷くんは好きじゃなくても…
女なら…
誰でも…いい?」
「え?あ…」
「ふふふ
いいの
人…それぞれ…だもの」
「いや
誤解すんなよ…
俺は…」
ふふふ…
見つめ合い
どちらからともなく吹き出す
「俺達って
なんか…
同じようなやり取り繰り返してんな」
「ふふふ
ほんと…ね」
彼女の二の腕を掴み引き寄せ
その身体をしっかり抱きしめた

「…好きだ」
でも
ギアを変えることが出来なかった
エンジンを切り
車を降りる
彼女の部屋の前
俺…
格好悪いな…
後戻りしようかと躊躇する

でも
彼女なら
格好悪い俺も…
きっと
受け入れてくれる…
それに
あんな風に言ってくれる人が
他にいるか?
期待されない人間は怒られることも無い
適当に当たり障りない事を言われ
曖昧にお茶を濁され
知らぬ間に切り捨てられるのだ
入れ替わりの激しい世界で
後輩や同期が良い仕事をするのを
ただ
眺めるだけでいるのは
もう…嫌だ
彼女を失ったら
また
同じに…なる
そんな気がして…
俺は意を決してベルを鳴らした
ピンポン…
出てくれよ…
…ピンポン
カチャ…
え?
涙…?
「あの…
私
ごめんなさい
言い過ぎて…
いつも…ね
新入社員の指導してて
ついね
嫌な事…言っちゃうのよね
ごめんなさい」
「いや
ほんとの…事…だからさ」
「ううん
会った…ばかりなのに
失礼な事…
本当に…ごめんなさい」
「ありがと
言ってくれて…
それに
会ったばかりって言うけどさ…
やる事は…やったしな
ははは」
俺の笑顔につられたのか
彼女も笑をこぼす
「ふふふ」
「あのさ…」
「ん?」
「俺の事…好き?」
「え?
…なに?
突然…」
「いや…だって…さ」
「私…
誰とでもすぐ寝る女じゃ…ないよ
それとも…
藤ヶ谷くんは好きじゃなくても…
女なら…
誰でも…いい?」
「え?あ…」
「ふふふ
いいの
人…それぞれ…だもの」
「いや
誤解すんなよ…
俺は…」
ふふふ…
見つめ合い
どちらからともなく吹き出す
「俺達って
なんか…
同じようなやり取り繰り返してんな」
「ふふふ
ほんと…ね」
彼女の二の腕を掴み引き寄せ
その身体をしっかり抱きしめた

「…好きだ」