真っ直ぐに自分のマンションへと向かう


バックミラーに映る彼女は

窓の外を見ていた

街灯の灯りに照らされる彼女の横顔




その翳りは

彼女をより美しく魅せていた






まだ出逢って数日

なのに

何故こんなに惹かれるんだろう…





昨日の夜

彼女が無理だと言わなければ

そのまま…

でも

あのまま彼女と抱き合わなくて…

良かったと今は思う




単なる興味からではなく

今は…

今夜は…

明確に彼女への欲望が

俺の中に芽生えている












「あ…この曲好き…」



彼女が口を開いた




流れていたのは

人気のあるグループの曲



「俺も…好きなんだ
いいよね
うちでも…よく聞くんだ」

「そうなんだ」



心なしか表情が和らぐ彼女に

ホッとする




なのに

次の曲は…失恋ソング




「ふふふ
この曲…泣けちゃうよね」


「ん
ああ…」



「でも
好き…」


「ん…」




バックミラーに映る彼女の頬




涙…?



やっぱ…まだ…忘れ…られない………?
















やっと

うちに着いた





「ごめんな
一緒だと…」

「うん
わかってる
どうしたら…いい?」










車の鍵を渡し

部屋番号を告げる





「5分経ったら…来て」