後姿に見惚れていた俺は我に返り

急いでビルの地下に停めた車に乗り

彼女を追いかける




もう…駅に着いたのだろうか…




あ!
いた…



少し手前で車を停める



窓を開け声をかける


「乗んなよ。送るから…」


驚いた彼女の顔は

なんだか子どもみたいだ


「ひと目につくからさ…
乗って…くれると助かるんだけど」


その言葉で彼女が助手席に乗ってくれた



「ありがとう…」

「ううん…
家…どっち方面…
あ…時間…あるなら
ドライブでも…しよっか?」



「私…」

「仕事なんて…嘘でしょ?」

「…」

「俺…なんか気に触ること言った?」

「え…あ…うん」

「俺…怖い?」

「え?うん…少し…
何か…怒ってるのかなって…
先輩の邪魔すんな…
って言われてるような気がして
居づらかったのよね」

「まじで!?
そっか…
よく不機嫌そうとは言われるけど」

「…」

「俺…全然そんな気なかったから
なんか…ごめん」

「ううん…」




ふふふ



彼女が笑う



「なに?なんか俺…変な事言った?」

「素直な…人なんだなぁて」

「え?そっかな」

「うん…
話すと…印象変わるのね…」








俺って

この見た目で得してんだか

損してんだか…