手にしていたスマホ…
その画面には
付き合っていた彼からの
別れのメール…
わかっていた…
彼が…私を選ばない事…
二股…もう一人は若くて素直な女の子…
私だって…そんな時代…あったはずなのに
いつの間にか…
素直に笑えない女に…なっていた
だけど
ふたりで語った未来の話を…信じていた
過ごした時間の長さは…裏切らないと
そう…信じていたかった
ふいに肩を強く抱かれ驚く
見上げたその先には
長く美しい首…

そして…
その美しい首には不釣り合いな
男を主張する喉仏…
見惚れている私に彼が話しかける
ドキドキと脈打つ鼓動を
悟られまいと平静を装う
“送ります…”
止めて…
今日…優しくされると
私は君に甘えてしまう…
いい…迷惑よね…
だから
背を向けて歩き出す