服を身に纏った彼女は
母の顔に戻っていた
「送るよ」
「え?
大丈夫よ
ありがとう」
「でも
まだ雨
降ってるけど」
「そうね
でも…
私
雨…好きよ」
「え?」
「傘を打つ雨音も
雨の匂いも…
それに…
ほんとは
雨に濡れるのも…好き」
「濡れるのも?」
「ええ
子供の頃
よく母に叱られたな
傘を持ってるのにささずに
ずぶ濡れになって」
「ははは
変なガキだったんだ」
「そう
ふふふ
大人になると
そうもいかなくて」
「当たり前だろ」
「だから
太輔くんに出逢ったあの日…」
「ん?」
「すごーく
幸せいっぱいだったの」
「びしょ濡れが?」
「そう…」
「ぜーんぶ
洗い流してくれる気がしてた」
「でも
ゆうは…」
「そうよね
風邪ひかすとこだったかもね」
「俺さ
余計な事したのか?」
「ふふふ
ううん
嬉しかったよ」
「そっか
なら
いいけど…」
「雨って…」
「ん?」
「やっぱり
いいよね
こんな…出逢いも
運んで来てくれた」
「ああ…」
「…」
「なぁ?」
「ん?」
「また…
逢えるよな?」
「…」
「これっきり…か?」
彼女はその問いには答えず
窓辺に歩み寄った
「よく…降るわね」
「ああ
なぁ…?」
「そうね…
雨に…聞こうかしら?」
「は?」
「自宅についた時…
まだ
雨が降っていたら
また…
逢いましょ?」
「なんだ…よ
それ…」

外は…土砂降り
止まねーか…
なら…
その賭け…にかけてみよう…
俺は窓の外を眺めていた

ふっ…
逢いてーなら
そう言えばいいのに…
今日は雨は止まねーよ
彼女が家を出てから1時間…
LINEが着信を知らせる
彼女から写真の送信
?
開いた画面には
彼女の家の向こうにかかる虹の写真…
“素敵な時間を
ありがとう
さようなら”
END
母の顔に戻っていた
「送るよ」
「え?
大丈夫よ
ありがとう」
「でも
まだ雨
降ってるけど」
「そうね
でも…
私
雨…好きよ」
「え?」
「傘を打つ雨音も
雨の匂いも…
それに…
ほんとは
雨に濡れるのも…好き」
「濡れるのも?」
「ええ
子供の頃
よく母に叱られたな
傘を持ってるのにささずに
ずぶ濡れになって」
「ははは
変なガキだったんだ」
「そう
ふふふ
大人になると
そうもいかなくて」
「当たり前だろ」
「だから
太輔くんに出逢ったあの日…」
「ん?」
「すごーく
幸せいっぱいだったの」
「びしょ濡れが?」
「そう…」
「ぜーんぶ
洗い流してくれる気がしてた」
「でも
ゆうは…」
「そうよね
風邪ひかすとこだったかもね」
「俺さ
余計な事したのか?」
「ふふふ
ううん
嬉しかったよ」
「そっか
なら
いいけど…」
「雨って…」
「ん?」
「やっぱり
いいよね
こんな…出逢いも
運んで来てくれた」
「ああ…」
「…」
「なぁ?」
「ん?」
「また…
逢えるよな?」
「…」
「これっきり…か?」
彼女はその問いには答えず
窓辺に歩み寄った
「よく…降るわね」
「ああ
なぁ…?」
「そうね…
雨に…聞こうかしら?」
「は?」
「自宅についた時…
まだ
雨が降っていたら
また…
逢いましょ?」
「なんだ…よ
それ…」

外は…土砂降り
止まねーか…
なら…
その賭け…にかけてみよう…
俺は窓の外を眺めていた

ふっ…
逢いてーなら
そう言えばいいのに…
今日は雨は止まねーよ
彼女が家を出てから1時間…
LINEが着信を知らせる
彼女から写真の送信
?
開いた画面には
彼女の家の向こうにかかる虹の写真…
“素敵な時間を
ありがとう
さようなら”
END