ヴゥーン

ヴゥーン…




また?

何?



スマホの画面には…

見慣れた女の名前…




あ…

返事しなかったからな…

めんどくせーな





「はい?」

「太輔?」

「ああ
なんで返事くれないのよ
家に行ったのにいないし」

「今
ドラマの撮影中なんだよ」

「知ってるけど
いないならいないって連絡してよ」

「ああ
悪かった」

「まぁ…もう…いいけど
ねぇ?
今は家にいるんでしょ?

下にいるの
今から行くね」

「は?
おい…」





こっちの返事も聞かず

電話は切られた














こんがりと焼けた肌は

女の若さをさらに強調していた



ただ

今の俺にはそれが

暑苦しく思え

雨に濡れた彼女の白い肌を

思い出していた






「ねぇ?
聞いてる?」

「あ?
なに?」

「もう…何よ…ボーッとして
もう…いいよ」

「わりい
疲れててさ」

「じゃ
私が元気にしたげる」




そういうと

ソファに座る俺の前に座ると

ベルトのバックルに手をかける



「そんな気なんねーんだけど」

「え?
うそ
もう2週間もしてないんだよ」

「そうだっけ?」

「あ!他の女とやったんだ
だれ?
ねぇ
誰よ」

「やってねーよ」

「うそ」

「はぁ…
うっせーな」













「ごめん
ねぇ
ごめん…
だって…太輔が他の女を抱くなんて
やなんだもん…」





俺の膝にまたがり首に手をかけ

キスをしてきた…








甘い香り…

甘過ぎるその香りが

俺にまとわりつく








ビキニの後がくっきりと残る肌を

見せるつけるように

女は自らの服を脱ぎ去り

俺の手をその胸へと当てる



「して
太輔…」






柔らかなその感触が

苛立つ俺の気持ちを沈める








「しょーがねーな…」








胸の尖りを口にし

女の口から漏れる吐息を聞きながら

ソファへと押し倒した…