後ろも確認せず車をとめたせいで

後続車がクラクションを鳴らしながら

追い越した

そのクラクションに親子が驚き

こちらを見た





ウインドウを下げ声をかける



「乗んなよ」

「…?!」

「俺…」



そう言いながらサングラスを外した






営業スマイル…

俺の事…知ってるかな…



母親は雨に目を瞬かせながら

俺を見つめ

驚いた顔をした


「怪しいもんじゃないよ
ははは」

「でも…」



その瞬間

ぴかりと光ったかと思うと

雷鳴が轟いた

驚いた彼女の息子が

彼女のスカートの足元に顔を埋める



「ほら
危ないし」

「…すいません」






後部座席のドアを開け

親子が俺の車に乗り込んだ