雨…2 | アラフォーだけど藤ヶ谷太輔くんを好きでもいいですか?
後ろも確認せず車をとめたせいで
後続車がクラクションを鳴らしながら
追い越した
そのクラクションに親子が驚き
こちらを見た
ウインドウを下げ声をかける
「乗んなよ」
「…?!」
「俺…」
そう言いながらサングラスを外した

営業スマイル…
俺の事…知ってるかな…
母親は雨に目を瞬かせながら
俺を見つめ
驚いた顔をした
「怪しいもんじゃないよ
ははは」
「でも…」
その瞬間
ぴかりと光ったかと思うと
雷鳴が轟いた
驚いた彼女の息子が
彼女のスカートの足元に顔を埋める
「ほら
危ないし」
「…すいません」
後部座席のドアを開け
親子が俺の車に乗り込んだ

