祈り…カーテンコールの後で
鳴り止まぬ拍手
スタンディングオベーションに沸く会場
舞台の上の彼…
やり切った満足気な顔に
そっと微笑み
私は会場の外へと出た
まだ
5月だというのに
その日は真夏のような陽射しが
強く肌を照らしていた
手にしていた日傘をさす
大丈夫よ…

そう背中をさすったのが嘘のようだ
不安げな彼は
私の母性本能をくすぐる
私がいなければ…
久しぶりにそう思わせてくれた
可愛い男…
だけど
私の役目は
もう終わったのだ
舞台の上の彼は
自信に満ちあふれていた…

もう…私など必要…ない
誰にも知られず始まり
そして
終わる…
全てが夢…だったのかもしれない
この手に感じた温もりも
髪の感触も
鼻腔を満たす彼の香りも…
そう感じさせるほど
舞台の上の彼は
輝きを放っていた
遠い人…
ふいに溢れた涙を隠すために
胸元にかけていたサングラスを
慌ててかける
馬鹿ね
恋は…いつか
終わるのよ
年甲斐もなく…
私は
彼に
………溺れた
今なら
まだ
元いた場所に戻れる
だから
私は…会場を足早に後にした
自宅に戻り
夕飯の支度にとりかかる
息子が家の前で
縄跳びの練習をしていた
その音が不意に止まる
「おかえりなさーい」
夫が珍しく早く帰宅したようだ
そのうち
話し声が止み
キャッチボールのリズム良い音に変わる
いつもの日常がそこにあった
私が望む幸せの形は…これなのだ
包丁を握る手が止まる
嫌だ…
たとえ
未来など無くとも
彼を…失うなんて…
彼を失った私に
幸せな未来など…
ふふふ
失う?
私は
彼の何を手にしていたと言うの?
エプロンのポケットのスマホが振動する
“観てくれた?”
千秋楽のチケットを
用意したのは彼…
絶対観に来てと…
“どう…だった?
逢いたいけど
今から打ち上げなんだ
今度うちに来る時
感想聞かせて”
返事を打ち込む前に
彼が自宅にいる日が
送られてくる
“いつなら来られる?”
どの日も私は用事がない…
喜ぶべきなのに
どこかで
行ってはダメだと声がする…
苦しい…
自分で
“行かない”
と決めなくてはいけないなんて…
本当は
逢いたい
本当は
舞台の上に駆け上がり
拍手の代わりに
抱きしめたかった…
今も…
すぐに駆け付け…彼を抱きしめたい
素晴らしかったと
その頬を両手で挟んでくちづけたい…
「ママー?
お茶」
「ビール冷えてるか?」
「え?
はいはい
あるわよ」
外はもう暗く夜の始まりを告げていた
ふたりはソファに座りそっくりな格好で
それぞれに手にした飲み物を飲んでいる
ざわつく胸のうちを知られまいと
画面を閉じ
ポケットへと仕舞う
キッチンに戻ると
もう一度
スマホが振動し
慌てて取り出す
“今
忙しい?
やっぱり
今日
少しだけでも
逢えないか?”
エプロンを外しながら
夫に言う
「ねぇ
ちょっと私
買い忘れた物があるから
行ってくる」
「今からか?」
「ええ
どうしても明日学校に
持たせなくちゃならないものがあったの…
プリント
さっき出すんだもの…」
「そっか」
「ビーフシチュー
もう出来てるから
食べるとき
温め直して」
「そんなに遅くなんのか?」
「え?
あ…すぐに…見つかったら…
でも…わからないから
少し遠くまで行かないといけないかも」
「そっか…気をつけてな」
バッグを手に家を後にする
私の決意など
こんなものだ
彼のひとことで
目の前の幸せを
簡単に危険に晒せる…
電車に飛び乗り
彼に連絡をする
“どこに行けばいいの?”
告げられたホテルの最寄り駅で降りる
ドアを開ける彼の胸に飛び込む

一ヶ月前…
私にくちづける事で
自らの中の不安を
消しさろうとしていた彼…
今夜の彼のキスは
自信に溢れ
私の中の欲望を掻き立てる…
キラキラと輝く瞳に私を写す
私は…そこに…いたいのだ
確かなものなど
何も手にする事が出来無くても
彼の瞳に
映っていたいのだ…
彼の頬を撫でる私の手に
そっと彼がキスをする
「ふふふ
玉ねぎの匂い」
「え?
うそ?」
「今夜の夕飯
何なの?」
「ビーフシチュー…」
「うまそ」
「…」
「ごめんな」
「何が?」
「呼び出してさ…」
「ううん」
「でも…
今日
逢わなきゃ
もう
逢えない気が…してさ…」

自分の事だけだった男の子が
いつの間にか
女心の読める大人の男になっていた
彼の胸に頬を埋め
彼の香りを胸いっぱいに吸い込む
抱き上げ
シーツへと横たえられる
「ダメ…時間…無い…から…」
「俺も…もう…行かなきゃ…」

なのに
言葉とは裏腹に
互いを抱き締める腕の力は
緩まるどころか
相手を求めて
強さを増して行く…
ねぇ
お願い…
これ以上
私を虜にしないで…
もう
これを最後に…しないと…
きっと…戻れなく…なる…
END
舞台はまだ始まったばかり…
だけど
私のTAKE FIVE2は
無事に終わりました*u_u)
まだまだ続く舞台
頑張れ
太輔
頑張れ
座長.。.:*☆
この場をお借りして…
ご挨拶させて下さい*u_u)
私のこちらでの妄想
これで最後にしたいと思います。
太輔と皆様と過ごした1年余りの時間
本当に楽しく幸せな時間でした。
偶然見つけてくださった方
紹介で訪れてくださった方
出逢い方は様々ですが
お声をかけてくださって
本当にありがとうございました。
ここにいる“りん”は
私であって私では無くて…
だけど
より素直な自分でいられたような
そんな気もします
人生の中で
こんなに“好き”と言ってもらった事
無いんじゃないでしょうか
それも全部
藤ヶ谷太輔くんのおかげ…
あの日
横浜に行ってなければ
私は彼をこんなに好きになる事は
なかったでしょう
あの日
彼との出逢いが無ければ
ここでの皆様との出逢いも無い…
出逢いは…必然…
舞台のセリフが胸に刺さりました
アイドルというお仕事
制約も多いでしょうし
誹謗中傷だって…
輝けば輝くほど
陰は濃くなり
一般人には分かり得ない苦悩も
ある事と思います。
だけど
彼がアイドルでいてくれるから
私の毎日は彩りを持ち
彼を想う事が
日常をやりこなす原動力となっています
アカウントを消すと
妄想も全て消えてしまいますので
こちらはこのままになります
立つ鳥跡を濁さず…
という訳にはいかず
少しモヤモヤとしますが…
この広いブログの森の中
どこかで藤ヶ谷太輔くんを想う部屋を
ゆるりと作って行けたらなと思っています。
もしも
偶然出逢えたら…
その時は
また…(*˘︶˘人)♡*
これからも
藤ヶ谷太輔くんを
今までと変わらず応援しています
最後まで読んでくださって
ありがとうございました
舞台の成功と
皆様の笑顔を願っています.:*♡
ほんとうに
ありがとうございました。
りん