いつものように学食で昼メシを食う
なんだかあの人を見れずにいた
今日
この後
あの人と待ち合わせてる
“身体貸して”
意味深な言い方だけど…
きっと
男手がいるなんかなんだろう
俺で役に立つかな…
とにかく
あの人と仲良くなるチャンスだから…
ヘマしないようにしなきゃな
待合せの時間…
スーパーの前
自転車に乗ったあの人がやって来た
「ありがとう
ちゃんと来てくれたんだ」
うなずく俺
「じゃ行こ」
え?
どこ?
スーパーの中へ
え?
「これ…持ってくれる?」
10キロのお米…
「今日ね特売日なの…」
そういう…ことか
レジを済ませ外に出る
「私んち
ここから10分くらいなんけど
持って来てくれる?」
「あ…いいっすよ」
家…
近いんだ…
歩きながら互いの自己紹介をする
彼女はまいさん…
2ヶ月に一度
特売の日に
お米を自転車に乗せて
持ち帰るんだって
「いつもフラフラして怖いの
だから
助かる…」
笑顔でそんな風に言われると
俺も嬉しくなる
「ここなの」
小さなアパート
女性がひとりで住むには不似合いだな…
「じゃあ本当にありがとうね」
階段の下で米を受け取ろうとするから
「玄関まで…持って上がりますよ」
「え…そう?
じゃあ…お願い…」
彼女の後ろについて
階段を上がる
鍵を開けると…
「お帰りなさい」
男の子が…飛び出して来た
「ただいま…
宿題した?」
「まだ…」
「いつも言ってるでしょ
ケームは宿題してからって」
「はーい…」
あっけに取られてそのやり取りを見ていた
男の子が俺に気づく
それに彼女が気づく
「この人は○○大学の学生さん
お米運ぶの手伝ってくださったの」
「ふぅーん」
まいさんには子供がいる…
それって…
結婚…してるって…事だよな…
ここまでの道のりの高揚した気持ちが
一気に冷めていった
米を抱えたまま
この状況をどう理解すれば
いいのかと頭を悩ませていた
「ママ…ここわかんないよ」
男の子が彼女に問い掛けている
「ちょっと待ってて…
先に…わかるとこからやってみたら」
「えーやだよー」
しぶしぶ始めた宿題に
もう根をあげている男の子が
なんだか可愛かった
「あの…俺で…良かったら…
見ましょうか?」
「え?
いい…いい
ごめんね
気にしないで…
本当にありがとうね
もう大丈夫だから…」
「大丈夫っすよ
バイトまでまだ時間あるし…」
「え…そう…?いいの?」
「はい
じゃ…お邪魔しまーす」
床に寝っ転がって
まるっきり宿題なんてやる気のない男の子の元へと向かう
びっくりした男の子に自己紹介する

「俺…藤ヶ谷太輔
君は?」
「おれ?
俺…るい」
「るいくんか…よーし
さっさと片付けようぜ」
なんだかあの人を見れずにいた
今日
この後
あの人と待ち合わせてる
“身体貸して”
意味深な言い方だけど…
きっと
男手がいるなんかなんだろう
俺で役に立つかな…
とにかく
あの人と仲良くなるチャンスだから…
ヘマしないようにしなきゃな
待合せの時間…
スーパーの前
自転車に乗ったあの人がやって来た
「ありがとう
ちゃんと来てくれたんだ」
うなずく俺
「じゃ行こ」
え?
どこ?
スーパーの中へ
え?
「これ…持ってくれる?」
10キロのお米…
「今日ね特売日なの…」
そういう…ことか
レジを済ませ外に出る
「私んち
ここから10分くらいなんけど
持って来てくれる?」
「あ…いいっすよ」
家…
近いんだ…
歩きながら互いの自己紹介をする
彼女はまいさん…
2ヶ月に一度
特売の日に
お米を自転車に乗せて
持ち帰るんだって
「いつもフラフラして怖いの
だから
助かる…」
笑顔でそんな風に言われると
俺も嬉しくなる
「ここなの」
小さなアパート
女性がひとりで住むには不似合いだな…
「じゃあ本当にありがとうね」
階段の下で米を受け取ろうとするから
「玄関まで…持って上がりますよ」
「え…そう?
じゃあ…お願い…」
彼女の後ろについて
階段を上がる
鍵を開けると…
「お帰りなさい」
男の子が…飛び出して来た
「ただいま…
宿題した?」
「まだ…」
「いつも言ってるでしょ
ケームは宿題してからって」
「はーい…」
あっけに取られてそのやり取りを見ていた
男の子が俺に気づく
それに彼女が気づく
「この人は○○大学の学生さん
お米運ぶの手伝ってくださったの」
「ふぅーん」
まいさんには子供がいる…
それって…
結婚…してるって…事だよな…
ここまでの道のりの高揚した気持ちが
一気に冷めていった
米を抱えたまま
この状況をどう理解すれば
いいのかと頭を悩ませていた
「ママ…ここわかんないよ」
男の子が彼女に問い掛けている
「ちょっと待ってて…
先に…わかるとこからやってみたら」
「えーやだよー」
しぶしぶ始めた宿題に
もう根をあげている男の子が
なんだか可愛かった
「あの…俺で…良かったら…
見ましょうか?」
「え?
いい…いい
ごめんね
気にしないで…
本当にありがとうね
もう大丈夫だから…」
「大丈夫っすよ
バイトまでまだ時間あるし…」
「え…そう…?いいの?」
「はい
じゃ…お邪魔しまーす」
床に寝っ転がって
まるっきり宿題なんてやる気のない男の子の元へと向かう
びっくりした男の子に自己紹介する

「俺…藤ヶ谷太輔
君は?」
「おれ?
俺…るい」
「るいくんか…よーし
さっさと片付けようぜ」