私を妊婦と間違えた花屋のおじさんから、
「本当に申し訳なかった」と
お詫びにとバラをもらった。
※詳しくは、前回の記事をご参照ください
もしかしたら、私の知らないところでは
「どう見てもあの人妊婦よね?」
「でも、けっこうな年よねぇ?」
「そもそも、そんな相手いたの?」
みたいな噂が
みんなに気まずい思いをさせないように、
少しは節制しようと思う。






















これは、実は10年以上前から
何度か挑戦してる事なんだけど、、
私が1番苦手なもの、、
それは
注射💉
私がどれだけ注射が苦手かといいますと、、
出産は余裕だったのに、
そのあとの点滴の針を刺された時の方が、
狼狽していた。
予防接種なんて、もってのほか。
一度も打ったことはない
(しかし、コロナもインフルのなったことない)
もちろん健康診断の採血も、
座って行うことができず、
いつもベットの上。
そのベットの上で、あまりの痛さに、
刺されている間、
無駄にこんなポーズで耐える、、、
絵が下手すぎだけど、、、
とりあえず、怖いのです。
体に針を刺される事が
異常に怖くてしかたない。
だけど、20年以上前から
献血ができたら、
私の人生が変わるのではないか??
そんな想いが
うっすらと湧いていた。
そして
献血なんて、
怖くて吐きそうだけど
いつか絶対やりたい!
という矛盾した想いを
密かにずっと持ち続けていた。
しかし、、、
自慢ではあるが
20年前の私は
体重が50kgを満たしておらず、
献血ができなかった。
当時は、やれない理由があった。
それから、時は流れ、、、
献血のために太ったわけではないが、
気づいたらラクラク、オーバー。
10年くらい前に、
万を持して2度ほど挑戦したが、
献血前の貧血チェックで、どちらも脱落した。
体重は増えたけど、
血液の鉄分は足りてなかった、
それから、また10年。
毎回、職場で献血があるたびに
今日こそは!!と意気込むが、
実際に、足が向くことは無かった。
今回の献血も
どうせ行かないんでしょと
自分にあきらめていたんだけど
課長が
「ちょっと献血いってくるわ」
と
「ちょっとトイレにいってくるわ」
のテンションで献血に向かった。
私は、今しかない気がした。
今日こそ
この課長の軽さに便乗して行くしがない。
私は0回と印字された献血カードを
名刺ボックスから取り出し、
「私も献血いってきます」
と、戦場にむかう兵士の面持ちで、
みんなに宣言するように職場を後にした。
会場は
普段、会議室などに使われている多目的ルーム。
予想外にたくさんの人が並んでいた。
給湯室で会うおじさんや
隣の課のキャピキャピ女子も
戦士のようにみんながたくましく見えた。
正直、私は誰かのためではなく
私の人生を変えるための献血。
注射を克服し、
人生のステージをあげるんだという
(献血で人生のステージが上がるかは、さておき)
自分本位の献血。
でも、ここにいるみんなは、
痛さよりも
人のためにと
自分の血液を提供するすばらしい人。
仲間意識と尊敬の念が勝手にわいてくる。
まずは、
海外への渡航歴などの問診あるのだが、
その中に
「歯石取りを3日以内にしてないか?」
とあった。
実は、最近、歯のメンテナンスをしたばかり。
またもや、
今日もここまでか、、、
と思ったが、
歯石取りの当日からカウントされるらしく、
ギリギリセーフでOKに。
安心と残念が同時に押し寄せる。
次は
今まで2度も不合格に終わった貧血検査。
そもそも、
この貧血検査も私にとっては最大の拷問。
神経が過敏な指先に
針を刺して血液を出すなんて、、、
しかし、10年前、
この事前の検査で怖がったため、
「そんなに怖いなら献血なんてできませんよ」
と看護師さんに、たしなめられた為、
今回は何てことありませんよって
フリをして受けた。
しかし、、痛いものは痛い😣
「あっつ🫦」
どんなセクシー女優なんだというくらいの
大きな吐息を追わず漏らしてしまう。
「大丈夫ですか??」
私の反応にびっくりする看護師さん。
「ちょっとビックリしただけです」
と、取り繕うが、
そんな大きな声あげて
こっちがビックリしたわぁと
言いたそうな看護師さんの顔。
とりあえず、今回の結果は、、、、
「十分な値ですよ!献血できます」
看護師さんの優しい言葉が心の鼓動を走らせる。
これまた、
安堵と不安の波が同時にせめぎ合う。
それから、
献血を行う部屋に移動すると、
先に行っていた課長が
「いちごさん、今回はできたんやね!!
よかったね〜😊こっちこっち」
喜んで招き入れてくれた。
課長の優しい笑顔に安堵が広がる。
しかし、、
会議室に臨時で作られた献血ルームは
私の想像していたものとは違った。
イメージは、
病室のように
それぞれのベッドがパーテーションで
隔離されている感じかと思ったら、
まさに
そこは夜戦病院を彷彿させる場所。
簡易ベッドが、無造作に4つ並び
すでに献血している人が
オープンな状態で横たわっていた。
さらに恐怖を助長させる。
水分不足は
脱水症状を引き起こす言われ
もらったジュースをひたすら飲みなから
順番を待った。
そして、ようやく私の番が来た。
担当の看護師さんは、
昔はかなりヤンチャだったのかな?
と思わせる細眉のお姉さん。
年は私と同じくらいかなぁ。
ベテラン感は半端ない。
てきぱきと準備をはじめ、
私の腕をぎゅっと何かで圧迫する。
私は、ここにきて、
少しだけ弱気になってしまったんだろう。
ここでは、
弱いところを見せたら
献血してもらえないオキテをすっかり忘れて
「私、初めて何ですよ~」と漏らす。
するとお姉さんは
「血とか痛みとは大丈夫ですか??」と。
心のどこかで、
初めてだから
丁寧に刺して欲しいと言う甘えが出てしまい
「いやぁ、実はすごく苦手で、、、。」
隠し通そうとした本音を見せてしまった。
一瞬でお姉さんの手が止まる。
「普段の健康診断の採血は
どうしてるんですか??」
鋭い眼光でこちらを見る👁️
「普段は、このようにベットに
横になって採血してもらってます」
そして、完全にお姉さんの手は止まった。
「座って採血したことない方は、
基本的には献血できないですよ!!」
「えっ、、でも、、、
」もごもごする私。
「そもそも、採血が苦手なのに
なんで献血しようと思たんですか??」
あきれたように問うお姉さん。
さすがに「人生変えたくて、、、」なんて言ったら
「失恋して、髪切るのと献血を一緒にすんじゃねえよ」と、
はったおされそうだったので
「注射嫌いを克服したくて、、、」
と答えたが、
この答えも
お姉さんの気持ちを逆なでしてしまい
「どうします??今なら辞めれますよ」
すごい圧で辞退を促される。
しかし、ここまで1時間近くかけ、
数々の難関をくぐり抜け
このベットまでやってきた。
隣のベッドには、
応援してくれている同志の課長が
すでに献血中。
こんなところで、
私は引き下がることはできない!!
それはすべての運命を受け入れ
前に進もうとする
一人の女性の覚悟の言葉だった。
「分かりました。
無理そうだったら、
絶対に無理はしないでくださいね」
そして、手に消毒がされ、
運命の針が注入される。
もちろん、その様子は見ることはできないけど、
間違いなく腕の中にストローが刺さったのが分かった。
もはや針ではなく、その感覚はストロー。
動かしただけでも血管にストロー(針)があたり、
激痛が走る。
が、そんな様子を少しでもみせると、
中止されそうなので、
「意外と、太い方が大丈夫みたいです。」
と笑顔で対応。
ンなわけあるかと思いつつ、、、
とりあえず、
白い天井を見て、ゆっくり呼吸をする。
ゆっくり、ゆっくり、、、
そうしていると、
自分が今、
ひとつの山を越えつつあることに感動し、
涙がこみ上げてきた。
あんなに注射嫌いだった私が、
献血をしている。
胸の鼓動と
ストロー付近で感じる脈拍が
同じ速さでリズムをうつ。
一人の世界に没入し
感極まっている私の涙を見て
看護師のお姉さんは、
「大丈夫ですか??
抜いてもいいですよ」と駆け寄る。
今すぐにでも、針を抜かれそうな勢い。
これは、感動の涙です😭」
と答え涙をぬぐう私。
別の意味で「本当に大丈夫か?」
という生暖かい目を向けられる。
そして、
感動をの余韻にひたる間も無く
ドSの看護師さんは
ストローが刺さった手に
ぬいぐるみのような柔らかいものを握らせ
血流が流れやすくするために、
握ったり、離したりするよう促す。
0.1mm動かしただけでも激痛なのに
それをニギニギしろなんて、、、、
しかし、
もちろん、
ここでも怖気づく姿を見せるわけにはいかない。
なるべくゆっくりと、
指を広げるときはオーバーに広げ
握るときは真綿を包むように優しく
を繰り返した。
そして、無事に400mlの献血が終了する。
ここでもらった
オレンジジュースのパックが200ml。
これが2本分となると、
結構な量の血液が抜かれたことになる。
なんだか、体が軽くなったようなすがすがしい気分。
看護師さんに
「今、すごくうれしいです。
ありがとうございます。」
と満面の笑みでお礼を言う。
彼女は
「良かったですね!」
と少しだけ優しい笑顔をくれた気がした。




















400mlの血液が入れ替わった私は、
なんだか新しい私になったような気持ち。
きっと人生のステージが
献血ごときで
大げさなって??
そうでしょ、そうでしょ😂
でも
誰も褒めてくれなくても
今回は、
自分で自分を褒めます。




