久しぶりに読み返したくなって読んでみた。
江国香織は初期のほうから比べると、
作風がどうも倦んできたきたと思う。
腐った林檎が、他の林檎までも腐らせるように。
彼女の作品は、登場人物たちがみな絶望しているようにみえる。
圧倒的な倦怠感。
最近特にそう感じるが、その中でも、
この話は好きなほうに入る。
何組かの結婚をしている男女を
それぞれ各個人の目線から、気持ちから、
短く削り取る。
浮気は、三組の人が混ざり合うものではない。
それぞれの立場の人を目の前にして、
一対一の関係を作る、その関係性の問題。
その付随として、これから、や
おとしまえをつける時が来る。
土屋の行動の意味も、れいこの考えもわかる。
陶子の考えだけが、わからない。
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