田舎。

ほんと人があったかくて ほんといいとこやなあ〜!

という人は大概、文明が発達した街からきたやつらで、大概そこに毛一本も見つけられないようななめらかで長い手足を持ち、水筒も入らないようなちっちゃなバックをもったヨソモンだ。



ヨソモン(ポケモンの名前を言うが如く、ヨにアクセントをつけて言ってみよう!)にはもちろん悪気はないのであるが、何も知らずにそれを言われてもやはり少しイラッとするし、なんなら引いてしまう。


 もしもこの感情がわからないという、ヨソモン予備軍のあなたがいるならば、このような場面を想像してほしい。





 主食がパンケーキ。

 主食が、パンケーキ!

昨日のメニューはこうだ。
・朝ごはんはパンケーキ(はちみつがけ)
・弁当開けても、シャケと卵とパンケーキ
・夜はロコモコパンケーキ(インスタ映え☆)



そして今日も、納豆パンケーキを食べ、家を出る。一仕事おわって迎えた昼休み。
 弁当箱を開けると、生姜焼きとパンケーキ。

そこへ、毛一本も見つけられない、つるっとした、長い手足をもつヤツがやってくる。

「え!パンケーキだー!!すごーい!一口もらってもいいですか〜??
 え!すっごいおいしい〜!いいな〜こんなのが毎日食べれて〜あったかーい!おいし〜い!うらやま〜!」

 「…えへへ!ありがとう♡」
(お前、生姜焼きとパンケーキ一緒に食ったことあんのか!おまけに三食パンケーキだったことあんのか!ついでに体臭パンケーキになったことあんのか!朝起きたら枕までパンケーキになったこと…はわたしもないけど…!!)


というような感じである。


つまり、それほどまでにヨソモンによる、「人あったかい攻撃」はこちらをイラつかせるのである。



だが、そもそもはその攻撃も、田舎に対するお褒めの言葉。イラつくのはあまりにも器が小さいんじゃないの?だから、イオンしか遊ぶ場所がないんじゃないの?だからみんな、服買う場所一緒になってミュージック&エコロジー被りが著しいんじゃないの?って言われそう。



でも、だってさ!
ヨソモンは、ヨソモンはさ!
コンビニでおじちゃんの店員さんに
「お箸とおしぼりどうされますか?」「あ、大丈夫です!いりません」って言った後、
「はーい!じゃあ入れとくからね〜!ちゃんとおしぼり使ってよ〜!」って言われたことある?


ヨソモンは、
いきなり大家さんがすごい形相で走ってきて、(やべっ、家賃振り込み忘れたかな)とビビってたら
「ちょっとセロテープ貸してもらえんやろか??2センチでいいからさ!」と言われたことはある?いや、別にいいけど、2センチって何。2センチはクルッと巻いて両面テープみたいにすることもできん長さ。



ヨソモンはさ…と鼻息荒く話していると、いつのまにか田舎暖かなるおじさんおばさん軍に囲まれていた。

やばい、消されると思ったが、彼らはわたしを取り囲み、次の瞬間、わたしは重力から解放された。彼らはわたしを胴上げしていたのだ。

数秒後、わたしの身体や近所での地位はどうなっているか分からないが、今、一つだけ分かるのは
田舎ってあったかーい!