私が不登校になったきっかけは
「親の気を引こうと思った」から・・・だそうです。
正直なところあまり覚えていないのですが
きっかけがそうだったとしても
小学校高学年になる頃には、学校へ行かない理由は違うものでした。
私が小学校に上がると同時に
自営業者だった父が新たなお店をオープンさせました。
それまでべったりだった母も父と一緒に朝早くから働き始めました。
私は髪もとかさず顔も洗わず朝食も食べずに学校に通っていました。
幸いだったのは通っていた小学校は制服のある学校だったことでしょうか。
私服だったらきっと毎日変な格好で通っていたに違いありません。
浮いていたと思います。
その頃の唯一の記憶が保健室で担任の先生に髪をとかしてもらったというもの。
ものすごく嬉しかったんだと思います。その他のことは何も覚えていません。
高学年になり、市の教育委員会に相談にいったり
学校の先生が臨時の家庭訪問をしてくださったり
いろいろな対策がとられましたが
「明日は学校来れるね?」「はい」という言葉を交わしたとしても
次の日は欠席。そんな日々が続きました。
朝、両親は自宅にいないので
仕事先に電話して「お腹痛いから休みたい」「頭が痛いから休みたい」
と仮病を使っていました。
両親(というか父)は仕事が忙しく、早く電話を切りたいので
「わかった、なら休め」とすぐ折れてくれました。
当然、その後病院に連れていかれたりするんですけどね。
母は厳しいサラリーマン家庭に育った人だったので
私が学校に行かないことをひどく気にしていました。
もちろん父も自営業であるので世間体を気にしていたとは思います。
けど私は父のそれをあまり感じませんでした。
それが私にとっては救いでした。