金魚のブログ  -26ページ目

 金魚のブログ 

今までの生きてきて、感じていた事や、日々の暮らしにおいて、新たに、感じた事や思った事を徒然成るままに、正直に、書き記したいです。

 最近、ネットで、お薦めの書籍として、掲載していたので、読んでみました。

 

 板垣美雨の「もう別れてもいいですか」

  中央公論新社


 アラ還に届く50代の女性は、子育ても完了して、夫婦だけの暮らし。夫は、暴力も振るわないし、今のところ浮気や消費者金融からのキャッシングはしていない。

 でも、この夫は、とても気難しく、偉そうで、食べ物の好き嫌いが、激しくて、自分以外は、全部バカだ思っているような男。それをよくもまぁ30年以上も、暮らして来たと言う彼女の立場設定。

 そして、高校時代からの友人達とは、たまに、集う関係では有るけれど、その中の1人が、離婚した事の噂で、当人たちも、その友人の離婚の理由を、確認したり、自分達に、彼女の離婚後の暮らし振りを当て嵌めたり、少しずつ、彼女たちに、少なからず、何らかの影響を及ぼしていきます。


 それが、とてもいいテンポで、興味深く、面白く、物語に、引き込まれて、冬の夜長の読書にお薦めです。


 ハッとさせられる文章を、紹介致します。

文中より

「……人生を無駄に消費してしまった。人生の貴重な時間だけじゃなくて、健全な精神までも……

当時は、人生の短さが、実感出来なかったし、周りの目を気にして、自分自身を大切にするという最も、肝心な事が 心の中で、育っていなかったからだと思う。夫と言うのは、自分の人生を気兼ね無く生きるけど、妻は、自分を殺して、夫に気兼ねして生きていかなきゃならない。結婚は、多くの妻にとって、悲劇の始まりだ。□………(中略)…町の噂や人の目は、思っていた程、気にならない。だって、人生の残り時間が少なくなった今、……………どうせ、人間みんないつか死ぬんだからね。

人生短いんだから、楽しまないとね。」


 このアラ還の女性の、弟夫婦がいて、この弟は、長男であるけれど、実家とは、別に、自分達の家を構えたので、実家には、盆と正月に帰省してくるだけの御身分。弟のお嫁さんが、かなりの高年収のお嫁さんなので、夫の実家を欲しがらない。頼もしいお嫁さんですね。平成のニュータイプ?


 そこで、彼女は、離婚後、母が暮らす実家に、戻ろうと実の弟夫婦に実家には、戻らないと確認してから、画策し始めてしまうのです。

 まぁ、日本では、良くある話ですが、社会的な身近な良くある話を、この様な小説に書いた垣谷さんの作品は、長々、興味深く読めました。


 まるで、垣谷さんは、平成の向田邦子みたいですね。身近な良くある日本の家族話を、面白おかしく痛切に、書いてありました。

 彼女に、向田邦子賞を差し上げたいですね✨

  冬の夜長にお薦めです。没頭出来ました。