皆さんこんにちは、凛(rin)です。今回は、慶應義塾大学経済学部A方式の対策を11月から始めた私が、使ってよかったの感じた数学の参考書を、使用した時のエピソードを交えて紹介していきたいと思います。(画像:Amazon、東京書籍から引用)

ちなみに凛(rin)は11月時点で数学は苦手な部類でした。

 

まず私が初めにやった事は、今の自分がどれだけ経済学部の数学を解くことができるかの確認でした。そのために使ったのは、言わずと知れた赤本(教学社)です。

まず2019年度(当時の最新版)の数学を解いてみました。すると、マーク解答ゾーン(慶應義塾大学経済学部の数学は大問が6個あり、そのうち前半3問はマーク解答、後半3問は記述解答となります)でうまく回答ができないことに気がつきました。マーク式の誘導に乗ることが前から苦手だった私は、このままでは確実に足切りにかかると感じました。(経済学部A方式では、英語と数学のマーク式解答ゾーンで一定点数〔年度によって足切り最低点は異なるが、大体の場合7割ほどないと足切りにかかる〕取らないと英語・数学の記述解答ゾーンと小論文が採点されずに一発不合格になります)

 

そこで、マーク式問題で高得点を取らなくてはならないと感じた私がまず初めにやり始めた参考書は、センター攻略数学Ⅰ+A、Ⅱ+B(東京書籍)でした。

この参考書はセンター試験で出題されるパターンを分野別に網羅しており、問題難易度によって様々な制限時間がつけられている問題集です。この時特にⅡ+Bが苦手であった私はⅡ+Bの分野を中心に解きました。周りの人に「なんで11月からセンター試験の対策してるの?」と何度も煽られましたが、全て無視して2週間ほど解き続けました。すると、だんだんと誘導する作問者の意図がだんだんとわかってくるようになりました。

 

その後、センター攻略数学と平行してやり始めたのが新数学スタンダード演習(東京出版)です。

この問題集は、Ⅰ+A、Ⅱ+Bの範囲で、入試でよく問われる重要問題を多数載せているものです。私は、先ほどのセンター攻略数学で問題を解くことに慣れてきた分野から、この問題集で2次レベルの問題を解き始めました。経済学部で出題される数学のレベルがこの問題集レベルである事を赤本で確認した私は、これに載っている問題を完璧に解けるようになれば大丈夫だと思ったからです。しかし流石は「大学への数学」シリーズ、簡単な部類に入る問題でも中々の難易度です(実際、大学への数学シリーズは問題難易度の表示が詐欺レベルだと言われることもあります。例:基礎と書いているが、これができたら大学受験で困らないレベルだったり等)。なので、問題を解いていてほんの少しでも手が止まったり、考え込んでしまった問題には付箋を問題番号の横に貼りました。もう一周するときに付箋がついた問題だけを解けば、その分野のエッセンスを完全に得られると思ったからです。全部の分野(正確に言うと確率と場合の数だけは後述の問題集を利用)を最低3周はしました。センター試験前はさすがにセンター対策をしましたが、その時期を除けばおよそ11月から1月末までの3ヶ月弱はこの問題集を使い続けました。

 

この問題集に加えて、場合の数と確率はハッとめざめる確率(東京出版)を使いました。

この参考書は私が敬愛する安田享先生が書かれたものです。安田先生の著書は普通の問題集と異なり、解答解説ゾーンが異常に長いです。なのでこの問題集に載っている問題を解いて、コラムや解答解説を読み込むことで、場合の数と確率の考え方を得ることができました。問題集自体は薄めなので、2周ほどすると仮定しても1ヶ月あれば完璧にできます。慶應義塾大学経済学部では場合の数と確率が頻出なのですが、この問題集を解けばそれらは問題ないと言えるほどの名著です。慶應義塾志望者に限らず、場合の数と確率が苦手だと言う人はこの参考書を使う事をお勧めします!

 

新スタ演とハッ確を解きながら、1月ごろから赤本の演習に入りました。

この頃になると、以前と違ってマーク式の所も記述式の所もある程度できるようになっていたので、過去問演習も意味をなすようになってきました。私はこのとき、過去問を1年分解く→できなかった問題を解き直す→できなかった分野を上記2冊で復習する、というサイクルを作りました。こうして赤本も3周ほどする事で、ほとんどの年度の問題で8〜9割をとることができるようになりました。

 

これが私の数学の勉強法及び使った参考書です。使った物自体は少ないですが、それぞれの参考書を何回も解いて内容を噛み締めていたので本番(2020年度の数学はここ数年の中でもかなり鬼畜な方でした)も突破することができました。数学の問題集は、その問題を解けるようになることよりも、その問題で作問者がききたがっている内容が何かを分かることの方が大事だと思います。

 

このブログが、皆さんが数学を解く時の参考になれば幸いです。