私は高い建物がない、のんびりした田舎の出で、都内の大学に入学する際に上京してきました。
当時、高いビルや人の多さ、おしゃれな人が大勢にいることに目を丸くしたことを覚えています。

田舎出身者は私と同じ感想をもったかもしれませんが、東京は
おしゃれな年配な方が多いことに驚きましたね。
今は少し違うかもしれませんが、私が10代の頃の田舎の年配の方って年配特有のファッションの方ばかりなのですが、東京の年配の方はカッコいい、おしゃれだと思う人がとても多いと感じました。もちろん今もそう思います。

私の田舎の中学校の状況といえば、私の記憶では当時電車で通学できる範囲に私立中学校はなく、学区で決められた公立中学校に入学するしか選択肢がありませんでした。
中学校の選択肢がない状況は当たり前でしたので、特に当時違和感はまったくありませんでした。

先日、田舎の従妹が上京してきましたので東京駅周辺のスタバで会いました。
おそらく10年ぶりぐらいの再会になるかと思います。

当然お互いの家族の状況の話となり、私の娘が中学受験で四苦八苦している話をしましたところ、従妹はかなり驚いた様子でした。


 「まだ小学生なのに受験勉強しているの?」
 「夏休みなので遊びにいかないの?」
 「公立中にいけばいいんじゃないの?」


私も田舎から出てなかったら同じような反応だったと思うので「そう思うよねぁー」って思いました。

従妹に
「教育の理念の高さ」「充実した学習環境」「中高一貫校の増加トレンド(高校入学不可)」「一貫教育のメリット」などを説明しました。
そして、実は私の田舎でも、
県の中でも一位二位を争う公立高校が現在中高一貫校に移行していることなどを説明しました(全国的に中高一貫教育が広がっている)。
しかし私の説明がうまくない為、従妹はあまり納得できずに「東京の小学生はたいへんなんだなぁー」とコメントしていました。

私の田舎は実は
非常に教育熱心な土地柄です(大学進学率は東京より高い)。
仮に、都会の充実した私立中学校の環境を私の田舎に持っていけたら、田舎の親たちはそれらの中学校の素晴らしさに驚き、こぞって進学校をお子さんに受験させるのではないかと思います。従妹もそのような親の一人になりそうな感じです。

中学受験して私立中学校に入ることが、すべてのお子さんの為になるとは思っていません。
お子さんにあった教育を提供できることが一番よいと思います。

都会には公立中や私立中などの多様な選択肢がありますが、田舎には残念ながらありません。
田舎にも魅力的な私立中学校に対する
潜在的な需要があるにも関わらずです。
これが
「地方と都会の教育格差」なんだと思います。
そう考えると娘は教育の選択肢が多くある環境に生まれて
ラッキーだと思います。