<前回のブログからの続きです>

 

千葉埼玉エリアのS中学への入学を拒否したBさんの娘さんは、

通っている大手有名塾の先生より、これから受験可能な安全校を

数校紹介いただいたそうです。

 

おのおのの学校HPの学校紹介に目を通したBさんの娘さんは、

自分に合いそうな学校を選び、受験申込みを行います。

そして翌朝さっそく受験し、その夜には合格を手にしたそうです。

 

ここまでの話をBさんより聞いた私は、「Bさんと娘さんは少々苦労

されたが、納得した中学受験を終えた」と思い込んだのです。

しかし、Bさんは「いや、まだ続きがあってさぁ。」といって話を

続けます。

 

Bさんの娘さんは合格を喜び、4月からの新中学1年生として

制服や鞄、靴、そして教科書などを買いそろえ、入学式を迎えます。

最初は日々新しい発見もあってか、緊張しつつ明るい表情で中学生活

を送っていたそうです。
ところです。GW明けて5月中旬ごろから徐々にBさんの娘さん表情は

硬くなっていったそうです。

6月からは「学校に行きたくない」と言って学校を休むことがしばしば

起こり、そんな娘さんはBさんは諭しながら、娘さんを中学校の校門

まで連れて行くようになったそうです。

 

「娘はどうも、その中学校になじめなったみたいなんだ。」

 

7月上旬にはBさんは1週間まるまる休むようになり、Bさんは

これ以上は無理だなと判断したそうです。

そして、Bさんは娘さんに意思確認したそうです。

 

「小学校の友達がいる地元(公立)の中学校に転向しないか?」

 

娘さんは小さくうなずいたそうです。

 

Bさんは娘さんの中学校に「転校」の意思を伝えたところ、

校長、副校長、担任の3名が2度ほど来宅しBさんと協議した

そうですが、Bさんは転校の意思が固いことを校長に伝え、

娘さんは地元の中学校へ転校したそうです。

 

転校後は、懐かしい小学校の知った仲間にいる地元の中学校だった

からか、表情に明るさが戻り、普通に地元の中学校に通うように

なったそうです。

 

Bさんは地元の中学校に転校しても、このまま登校拒否、そして

大人になっても引きこもりということになるのではないかと心配が

しておりました。

しかし、転校後娘さんの表情が徐々に明るくなり、また

心配ごとそのような心配はしなくてよい状態になったそう

です。

 

Bさんは言います。

「娘は、結局背伸びせずに地元の中学校がもっともなじむ

 自分の居場所だったみたいだ。時間もお金もずいぶんと

 つかちゃったけど、娘が自分がもっとも合っている場所を

 自ら確認する大事なプロセスだったんだと思うように

 してる。」


Bさんの事例について、いろいろな方のご意見があると思い

ます。

遠回りだったかもしれませんが、Bさんの娘さんは自分の立ち

位置や自分の居場所をみつけることができたならば、十分成功

なのではないかと思います。

 

※予定以上に長編となってしましました。ずっと読んで

 いただいた皆様に感謝申し上げます。以上で終了となります。

 ありがとうございました。