<前回のブログからの続きです>

 

Bさんは娘さんを思い、

「全落ちだけは絶対させない。」

と1月受験の千葉埼玉エリアを中心に娘さんを安心して預けることが

できる中学校が探して回ります。

 

Bさんの努力の甲斐があって、自宅からやや遠方ですが、娘さんに

とって安全校レベルであり、学校説明会よりBさんの教育方針に合致し、

朗らかで信用できそうな先生たちがいるS中学校を千葉埼玉エリアで

見つけます。

 

帰宅後、Bさんは娘さんにS中学校の良さを伝えます。

そして、後日その中学校の学園祭に娘さん連れていき、1月受験校と

することに決めたそうです。

 

さて1月に入り、Bさんの娘さんの千葉埼玉エリアの受験がスタート

です。

娘さんが1月に2校受験したそうです。

1校はS中学校で、もう一校は実力相応校です。

実力相応校は残念ながらご縁がなかったようですが、Bさんの作戦

通りS中学校は無事合格してホッと安心したそうです。
 

「この学校の合格があるならば、2月からの都内の受験は少し

 チャレンジできると思ったんだよね。」

とBさんはその時のことを語ってくれます。

 

いよいよ2月の都内の中学受験がスタートします。

Bさんの娘さんはチャレンジ校、実力相応校の合計4校を受験します。

4校の中で複数回受験をした学校もあるそうです。

しかし、どうしたことか合格を頂けない毎日を続き、Bさん家族が日々

精神をすり減らしていったそうです。

そんな中でも「S中学校の合格」がBさんの心の支えとなり、不合格

となる度に「S中学校を探してよかった。合格しておいてよかった。」と

思ったそうです。

 

2月4日の夜、最後に受験した学校が不合格と分かったとき、Bさんは

娘さんに大いに健闘し長い期間勉強してきたことなどについて労いを

言葉をかけて、新たな気持ちでS中学で楽しい中学校生活をおくろうと

話したそうです。

 

ところがBさんの娘さんから出た言葉は想像していないものでした。

 

「私、S中学校にはいきたくない。」

 

Bさんはその時の心情を語ってくれます。

 

「耳を疑ったよね。そんなことを言い出すなんてさ。」

 

S中学を拒否する娘さんの前で内心次のように思ったそうです。

  『こんな状況でS中学に行かないなんてありえない。』

  『なんでS中学を受験したのさ。』

  『S中学がいかないなら、どこにいくの?公立ってこと?』

  『不合格が続いて、もしかして冷静な判断ができなくなったの?』


<次回のブログに続きを書きたいと思います>