今日は、ベートーヴェン先生も
その詩や文学を愛読して
尊敬していた
ゲーテの言葉を
紹介したいと思います
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
1749~1832年
ゲーテは、とっても前向きな性格、
今でいうポジティブなタイプの
人物でした。
自分自身にも、とても自信を
もっていたのですが、
それは良いところ、できることが
たくさんあったからではなく・・・・
むしろ、
たくさんの欠点があることを
自身でも自覚していました。
「短気」
「落ち着きがない」
「わがまま」
「気まぐれ」
「怒りっぽい」
「激しやすい」
ゲーテ自身があげている
自分の欠点です。
・・・・・・・・
これだけ見てると、
あんまり
近づきたくない感じですよね。笑
でも、実際にはゲーテは
人気者でした。
そして、こんな言葉を
残しています。
「欠点のなかには、
その人にとってなくてはならぬ
ものもある。
もし昔からの友達が、
欠点をあらためたとしたら、
わたしたちは
さびしく感じるだろう」
ゲーテの親友、詩人のシラーも
変わったところの多い
人物だったのですが・・・
フリードリヒ・フォン・シラー
1795~1805年
ある日、ゲーテがシラーを訪ねていくと
シラーが留守だったので、
書斎に通され、
帰りを待っていたそうです。
でも、その書斎で待っていると、
なんだか
異臭が・・・・
気分が悪くなり、
異臭の出元と思われる
机を開けてみると
(人の机を勝手にあけるゲーテ先生)
なんと・・・・
腐ったリンゴがたくさん
入っていたそうです。笑
腐臭をはなつリンゴたちに
驚くゲーテに、
シラーの奥さんは
言いました。
「引き出しには、いつも腐ったリンゴを
たくさん入れておかなければ
いけないんです。
夫は腐ったリンゴのにおいを嗅ぐと
気分がよくなります。
これがないと詩を書くことができませんし、
生きていくこともできないんです」
・・・・・・
気を失いそうになりながらも、
ゲーテは、シラーとの付き合いを
続けています。
私がもし、未来の旦那さんに
「腐ったリンゴがないと
生きていけないんだ」
と言われたら、どうしよう・・・笑
それで嫌いにはなりませんが、
家の中に置いてもらうのは
ちょっと困るな
あなたに欠点があっても、
あなたを好きな人は、
それでもあなたを可愛く
思っているはず
だから、「欠点をなおそう」と
することに
あなたの大事なエネルギーを
つかうのではなくて、
あなたのやりたいことや
好きなことや、
誰かを喜ばせることや、
嬉しい気持ちになることに
つかってあげてください
ゲーテの詩に
シューベルトが歌曲として
曲をつけた「ガニュメート」です
オリュムポスの最高神ゼウスに見初められ、
天界にあげられる
ガニュメーデース(ギリシア神話の登場人物で、
トロイアの王子)の心を歌ったものです
今日も明日もあなたにとって
喜びと幸せ溢れる時になりますように
Sayaka