ふぁねる
今宵も腹は よく鳴り
一際腹減る 残業の日
愛しきソレを 盗み見て
恐る恐る めくって
覗く度に麺は もう
解<ほぐ>る 定め
その時は 間も無く
お湯を注がる アカイキツネは
ほろりほろり ほぐれてゆく
夜食の時に かかせぬ一味
届け オフィスに舞う
かけろ アカイキツネに
「お腹を 満たしたいなら
アカイキツネを 作りなさい」
本能が指示 無意識
お湯目指し なすがまま
あの日僕らは がむしゃらに
ソレをめくり お湯が満ちゆく
倒る彼らに アカイキツネは
何を想い 何を笑う
目尻を伝う 涙の粒は
喜びか 悲しみか
この体が癒えぬ間に
その元凶を
病室<ここ>で作りましょう
匂い駆けゆく アカイキツネは
奪い とられ 医者の手中
目配せし合い 愛しきソレへ
届け 僕らの腕
返せ アカイキツネを
アマツキツネの替え歌です。
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