実家の近くに元猟犬だったと言う犬がいる。走るのに空気抵抗の少ない洗練された体形で毛足は短く茶色で、いかにも猟犬と言う感じだ
一年程前に犬の前を歩いた時には低い声で「ウオン!」と吠えられた
父が名前を呼ぶと警戒心が解けた様子だったが、絶対触るなよと言われた
それから数カ月経ったある日のこと、私が名前を呼ぶと、ニカッと笑うではないか!!
無表情から口角を上げたので笑っているように見えただけなんだけどね
次の月に声をかけると、寝転びながら尾を振った
これは私を覚えてくれていると確信
いつも夕暮れ時のしかも、あと少しで真っ暗になると言うタイミングで、その犬の長い長い遠吠えが聴こえてくる
それが何とも哀しげに聴こえてしまうのだが、本当は何を思っているのか…
この一年かけて知らない怪しい奴から、馴染みのご近所さんに格上げしてもらって、私としては満足している
今日の彼岸花

