‎2012年の介護報酬改定によって在宅療養支援診療所や在宅療
養支援病院、訪問看護の報酬アップがなされ、ぱっと見には国の在
宅推進へのメッセージがより一層強く打ち出された。
そして、H2
7年度以降の介護福祉士の養成校卒業生は喀痰吸引や胃ろうの実施
が指定事業所において可能になるにしても、協働すべき看護師につ
いて病院の看護師配置7:1加算や看護補助者配置加算はそのまま
なので訪問看護に従事する人の数はなかなか増えないため訪問看護
ステーションの人員確保はこれからも重要な課題のままだ。
在宅看
護は技術もさることながら人として成熟していることや柔軟性も求
められる。じゃないと燃え尽きるのが早い。30~40代の看護師
が体力的にも精神的にも在宅看護を力強く引っ張れれば一番良いの
だが(しかも40代前半の人口比率は高い)子育て真っ最中だった
りして潜在看護師になっていることが多い。
日本に潜在看護師は6
5万人、現役は82万...人(そのうち地域系、在宅系で従事している人は14万人)。何ら
かの事情で現場を離れていると医療現場に復帰するのには収入はい
いが子育てや介護中の者にとってはハードルが高い。周りのことも
自分自身のこともよく解っている年代なだけに躊躇する。
長く看護
教育は看護師に病院での医師や病院の庇護のもと療養上の世話や医
師の診療補助を主に行うものだと教え込んで来ただけに難しい。訪
問看護へ足を踏み入れようと思ってもいざ在宅の現場で地域にはど
んな資源があってどのように協力してやっていけばいいのか解らな
いで看護視点だけでその利用者を見つめることになりがちだ。
看護
協会はそういう潜在看護師のギアチェンジを無理なくできる積極的
な研修施設の確保やプログラムをもっと沢山開発するべきだと思う
。声がけをする、案内する、伴走する、見届ける、これが必要だと
思う。しょうがいの世界でも就労支援、ジョブトレーナーがあるよ
うに。
将来は看護師も介護福祉士も療法士も医学基礎教育を同じだ
け学べるといいと思う。その先に看護師教育を。そうすれば介護
職の医療的ケアへの取り組みや看護師の多職種連携視点も育ち在宅ケアが全体的にスムーズになる
と思う。
そして看護教育の場はもっと人間が尊厳ある人として生活
する場所を基本にした方がいいと思う。(看護師の世界でも前線は
病院でありそこから外れたものはへっぽこナースだという偏見も少
なくない。)
介護職や看護師の年代からしても人の死が身近であっ
た時代に育った人は少なくなっているはずだ。在宅や中間的施設で
の介護、看取ることの素晴らしさを知っていたらもっとご家族にも
地域住民にとっても介護職や看護師は頼れる身近な存在になるはず
だ。
と、最近の私は考えたりしています。