昨日、一ヶ月ぶりに伯母に会いに行った。
伯母は、この一ヶ月で私を忘れていた。
ただただ怯えた目で私の顔をまじまじと見つめて、
そして、目を逸らした。
私も、どうしたらいいのかわからなくて、
「また来るね」と一言残して、
新しいパジャマをお世話になっている病院の方に手渡して帰ってきた。
一ヶ月前は、名前こそ呼ばないけど、私の顔をみて、
とても嬉しそうな顔をしてくれたのだけど・・。
伯母は、すべてを忘れてしまったようだ。
自分の大切にしていたことも、
忘れたくても忘れられずにいた思い出も
もう彼女の中には残っていないのだろう。
昔、18で亡くした自分の娘のことも
自分の生まれ育った田舎も自分の親も家族も
もう忘れてしまったのだろう・・。
私が失ったわけではないのに、
こういう日が近々来ることはわかっていたはずなのに、
なんだか切なくて、病院からかえる道すがら涙が出た。
でも、おばちゃん、
今はもう、悩みも苦しみもないところにいるんだね。
それなら、いいんだ。





