そらが旅立ってあっという間に1週間経ちました。

気持ちは落ち着いて来ましたが、夜になるとやっぱり寂しくて。

姿を求めて「そら」と名前を呼んでみたり。


でもずっとそんなじゃそらだってゆっくりできないだろうと思って少しずつ片付けをしています。


そらの血液検査の結果の紙がたくさんあるので、べべるやぷくちゃんの物と一緒にしまう事に

しました。

そしたら、病院の支払明細書に懐かしい物が混ざってまして。


春ちゃんです。

もう10年前になるんだなぁ。

保護した日付を見てびっくり。そらの命日です。


春の日の事。

家を出たら道の真ん中にうずくまってました。日向ぼっこでもしてるのかなーとそばを通って

見てみたらお腹の辺りが血だらけ。

事故にでもあったのかと思い、急いで保護して病院を探して連れて行きました。

その時お世話になった病院が、ぷくちゃんやべべる、そしてそらがお世話になった病院です。


春ちゃんは乳腺腫が自壊してたんです。

そんな状態でも先生が持って来てくれた餌を物凄い勢いでたいらげて生きようとしてしました。

生きる力が残っているなら、何とか助けてあげたい。先生も「まだ頑張れるね!頑張ろうね!」と。


すぐに手術という事になったんですが、先生が「野良ちゃん料金で処置しますよ」って。

その病院、野良ちゃん料金というのがあって少し低めの料金で治療してくれるんです。

「手術の後ってどうしますか?」と聞かれたので迷わず「うちで面倒見ます」と答えました。

名前は?と聞かれて「春に保護したから春ちゃんで」(笑)


その時既にぷくちゃん、べべる、そらの3匹の猫さんがいたんですけどね💧

母も快くうちで飼う事を承諾してくれました。


手術は無事成功。2週間くらい入院してそしてうちの猫さんになりました。

最初は脱衣所で隔離。野良猫さんなのに、私が脱衣所に行くと鳴いて甘えてくれたんですよ😊


しばらくして他の猫さん達ともご対面させたけど、特に喧嘩するような事も無くわりとすんなりと

みんなに溶け込んでいました。

ぷくちゃんはとても穏やかな性格。べべるは好奇心旺盛だけどけっこうマイペース。そらは警戒心が

あんまり無い。っていうそれぞれの性格もあるんだろうけど、春ちゃん自身がおっとりした感じだった

せいもあるんでしょう。

ちなみに、春ちゃんに一番興味を持ったのは、そらでした(笑)


控えめでいつも廊下から部屋を見ているような感じだったけど、だんだんと慣れて来て

私のそばで寛いだり「膝に乗せて」って催促するようになって。

あんまり鳴かないし動きものんびり。自己主張みたいなのもないし本当に物静かな猫さんだったから

遠慮がちに甘えてくれる姿がとても愛らしかった。


そんな感じで1年くらい過ごした頃、乳腺腫が再発。

しかも再発したガンは肺に転移していてました。

なんとかこれ以上進行しないようにと半年ほど治療を続けましたが、またガンが自壊。

再び手術を受けましたが、肺に転移したガンはどうする事もできませんでした。

それでも2ヶ月、頑張って生きてくれて最期は私のそばで虹の橋を渡って行きました。


1年半という短い時間しか一緒に過ごせなかったけど、とても可愛い猫さんだった。

可愛くて愛おしくて、撮った写真でフォトブックを作りました。今でもたまに見ます。



春ちゃんを保護してなければ、今の病院に出会わなかった。

そんな春ちゃんを保護した日が、そらの命日。


なんだかとても不思議な縁を感じるね、春ちゃん。