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「不安になったのよ、魔道器の暴走を見て。私たちは未知の物を扱ってるんだって。いつ無くなってもおかしくないわ」
ダミュロンはキャナリの途方もない話を茫然と聞いていた。だが、少しだけ考えてみる。今の生活には魔道器は欠かせないものである。水も光も結界も戦う術も全て魔道器頼りだ。しかし下町の人たちは数少ない魔道器で不自由はあるもののしっかりと生活している。そう、下町の人たちみんなが助け合って・・・
「俺はそんな世界では生きていけないな」
ダミュロンは一つの答えを導き出した。
「だが、一人でなければ・・・人々が助け合って生きていければどうにかなると思うよ」
ダミュロンはまっすぐキャナリの目を見て話した。それに対しキャナリは穏やかに笑って聞いていた。
「それが一番よね・・・本当にできるかしら?」
キャナリもダミュロンに向き直りそう聞くとダミュロンはフッと鼻で笑ってみせた。
「キャナリ、この任務に行く前自分で言ってただろ。『絆は極限状態にある時ほど深まりやすい』って。魔道器がなくなったりすれば嫌でも協力しだすよ。人なんて単純なもんだぜ」
ダミュロンの言葉にキャナリは一瞬目を見開くと大きくうなずいた。そして笑って言った。
「えぇ、その通りね。今回の任務でもそんな場面がいくらかあったわ」
キャナリはまた空を見上げた。
「私たちと同じ理想を持っている人たちがいるってことが分かったの。彼らはきっと素敵に成長するわ。私の希望よ」
嬉しそうに話すキャナリを見てダミュロンも胸が高鳴った。キャナリの理想は自分の夢でもある。思い描いているものが現実に近づいている。そう思うと自然と顔がほころんだ。
「あぁ。絶対、現実にしよう」
ダミュロンもキャナリと同じように空を見上げた。そこにはひと際輝く一つの星が凛々しく佇んでいた。
「なんだか付き合わせちゃったわね。ごめんなさい」
謝るキャナリにダミュロンは「いや」と一言だけ返した。
「さて、明日も早いしそろそろ休みましょう」
「キャナリ!」
キャナリがバルコニーから小屋へ入ろうとした時、ダミュロンが呼びとめた。
「ダメもとで言ってみるんだが・・・」
ダミュロンは少し言い淀んだ後、覚悟を決めて口を開いた。
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こーしん完了!
放置してて申し訳ない・・・
そして約束の土曜日にも遅れるという
さっき見てきたら前の更新2か月も前・・・
どんだけ放置してたんだ私
そしてあんな微妙な終わり方で
一応最後まで書けたのでこれからはちゃんと毎週更新できると思います
うん、頑張る
さぁラストスパートだ!!