夫が薬物依存症の回復支援施設に3週間の入院中のある日、

私は朝から風邪気味でした。


異国の地で、

シングルマザー状態、未就学の小さな子供3人。


絶対に風邪をひくわけにはいきませんでした。




私は夫が薬物依存症になり、


私自身は、市販薬どころか処方箋すら飲むのはやめました。


唯一、飲むのは生理痛の鎮痛剤のみ。


風邪薬やら胃腸薬やら、全く信用しなくなりました。


風邪や胃腸の不具合は、

健康的な食事や睡眠などの生活習慣で治すものだと思いました。




しかしその日は、


絶対に風邪をひくわけにはいかない。


コンビニで風邪薬を買い、

決められた2錠を飲み、

子供たちを乗せて、子供たちが行きたがったソニックというレストランを目指しました。



おそらく30分ほど運転したところで、


ぐるり。


目の前が回転し、


強烈な睡魔に

襲われました。


高速道路上で。



あぶない、と思う気力もないほどの強烈な睡魔でした。



必死で意識をしっかり持ちながら、引き返し、家に帰りました。


子供たちを車から下ろし、

その後、

私は家のソファで意識を失いました。


正確には眠っただけですが、


本当に意識を失う、という感じで眠りました。




そしてようやく夕方、目が覚めた私。





あらためて薬を確認しました。


まさにこんな薬。



昼用と夜用があり、

おそらく私は間違って夜用を飲んでしまったのでしょう。




必死で目を覚まし、ひとりフラフラになりながら、

絶対にしなければいけなかったことをしました。



それは…さっき購入した市販薬を捨てること。


夫に見せたくなかったからです。


決められた用量の2錠を服用しただけで、

あんなにも強烈な睡魔が…。


風邪薬ではなく、


市販薬の咳止め薬を乱用している夫、


この頃はおそらく1度に48錠。



ゾッとしました。



夫は生きていられるのでしょうか。



その後、夜の車の中で、ラジオからはこの曲が流れました。


3月中旬。

アメリカ南部は夏が始まりました。


曲のタイトルは、


「Summer of '69」

(1969年の夏)


邦題タイトルは、

「想い出のサマー」




ブライアン・アダムスが1985年に発表した、

青春時代の夏を懐かしむ名曲です。




Summer of '69 

(1969年の夏)




あの夏、僕は最初のギターを買った。

安物の店で、5ドルだった。


そんなギターを指に血が滲むまで弾いた。

あれは若かった1969年の夏。



学校の仲間たちとバンドを組んで練習した。


ジミーはバンドを辞めて、

ジョディは結婚した。

成功するはずないって最初から知っていればよかったんだ。



今思い返すと、

あの頃は、あの夏が永遠に続くと思っていたよ。


もし叶うなら、あの時のままずっといたかった。

あれは人生の最高の時だった。




私は学生時代にバンドをやっていたので、

この曲を聴いて涙が出ました。


もう絶対に戻れない、

若かった頃の夏。


昔は楽しかった、夏。


夏はずっと楽しいものだと思っていました。


本当に遠くまで来てしまいました。



そんなことを思いながら、聴いたあの曲の夜のドライブ、よく覚えています。



皆さまは、若くて楽しかった青春時代を思い出す曲を聴くと、


どんな気分になるのでしょうか。



私は今は、ひたすら苦しいです。



多分、今が幸せだと、昔の青春時代を彷彿させる曲を聴くと、幸せな気分になるんでしょうね。


今が幸せでない場合は、懐かしい曲を聴くのは辛いです。




とあるホームレスのおじさんか言っていました。


「今が苦しいと、

過去は”後悔”になる。


今が幸せだと、

過去は”ただの思い出”になる。


 


過去はどうしたって、もう変えられないけど、

は変えられる。


だから今を幸せにするしかない。


後悔しながら生きていくのは、

とても苦しいから。」