アメリカの
健康保険料(月額)平均額

単身者  6万5000円
4人家族 18万7000円


月額ですポーン

$1=100円で概算。

今日のレート 
$1=150円で計算し直すと、

単身者  9万7000円
4人家族 28万円

平均額なので、当然もっと安い健康保険料もありますが、逆をいえばもっと高い健康保険料もあります。
安い健康保険だと麻酔適用外や手術適用外など制約が多く、
まさか子供の処置で麻酔なしや、手術をあきらめる事態になっては大変ですよね。

なんと健康保険料が払えず無保険の人も多いです。

貧困層と高齢者は、民間ではなく政府の健康保険に入れますが、そちらも制約があり大変らしいです。



医療費もとても高額で、

私が住んでいた州は、

救急車代 15万円
主治医(家庭医)初診料 1万5千円〜3万円
眼科など専門医初診料 2万〜5万円
入院の1日の室料 20万円〜
歯科治療1回 10万円
      
※自己負担額は2割〜3割。


医療費が払えなくなり、自己破産をする人も多いです。

例えば日本で、子供に熱があったら、行きつけの小児科へ連れていき、もし混んでいたら近くにある別の小児科へ行ったりしますよね。


しかしアメリカの病院はだいたい完全予約制。 

月曜日に子供の熱で電話をしても、

「水曜日の午後2時に連れてきてください」
…その頃には熱も下がっています。


私の病院は、30分単位での予約になる為、例えば朝9時から5時までの診療なら、昼休憩を除いて、1日たったの14人程度しか診察しないことになります。


更に日本では、
「今日は風邪の診察できたけど、
そういや最近、お腹も痛いんです。
以前、胃潰瘍があって…」

なんて医師にその場で色々と相談できますが、

アメリカだと医師に、

「今日は風邪の診察でしたよね。
胃潰瘍の相談なら、後日、予約を取り直してください。
また初診料がかかります。」

日本の健康保険は「福祉」、
アメリカの健康保険は、「民間=ビジネス」です。


アメリカのジョークで、
「タバコ会社が、健康保険会社も運営している。」
なんてあります。


日本人の感覚では、
「それなら、別の病院に電話して、今日診察してもらえる病院を探せばいいじゃないか」
になりますが、それはできません。


基本的に、
自分の加入する健康保険会社が契約している医院の中から、まず
「自分の主治医」の病院にしか行けないのです。

(自由に病院へ行ける健康保険会社のプランもありますが、健康保険料が高額になります。)


健康保険会社が契約していない病院に、勝手に行くことはできません。
保険適用外になったりします。

そもそも病院自体が、契約していない健康保険会社保険の患者を診たがりません。
患者が医療費を払えなかったら困るからです。

 


なにより医療費が高額な為、
日本のように風邪程度で病院に行く人は少ないです。
 
日本では子供の急な発熱で、救急病院に行くことも一般的ですが、
アメリカでは救急病院の初診料だけで10万円だったり…


日本では親の自己判断で、子供に市販薬を飲ませる習慣はあまりなく、
まず小児科医へ連れていきますよね。

当然ながら、子供はただの熱だと思っていても、実は重篤な病気だったり…。

そのせいでアメリカでは、他の先進国に比べて、乳幼児の死亡率が高いらしいです。

な、何やってんだ…アメリカ滝汗


(余談ですがアメリカで子供を病院に連れて行くと、受付窓口で
「あなたは産みの母親ですか?」 と質問されます。

離婚率が高いアメリカ、継母が子供を病院に連れてくる場合も多いからです。)

   
 
救急車も無料ではないので、
日本では「救急車をタクシー代わりに」と問題になっている高齢者もいますが、

アメリカでは「タクシーを救急車代わりに」笑い泣き 

負傷者が勝手に救急車を呼ばれて、血だらけになりながらも、

「誰だ、勝手に救急車を呼びやがって!
俺はタクシーでいく!」
と血だらけなのにまさかの救急車乗車拒否もあります。


 
更に日本であれば、目は眼科、骨折すれば整形外科に行きますが、

アメリカでは基本的に、まず
「Family practice 」家庭医とよばれる主治医に受診しなければなりません。

(自由に専門医へ行ける健康保険会社のプランもありますが、健康保険料が非常に高額なので、これも富裕層じゃないと厳しいです。)

 
しかし家庭医の医師は、当然ながら眼科や整形外科の専門医ではない為、誤診もあります。


以前、私の子供の目に腫れ物ができて、主治医へ連れて行きましたが、

「これは私に治せない、眼科に転院させる。
そこで目の手術をさせてもらってください。」

私はとても心配になりました。

主治医は、
「あなたの健康保険会社から、どこの眼科へ行くか指示の電話を待ってください。」

日本なら、その足ですぐ眼科へ行けますが、
私は「健康保険会社からの電話」を待たなければなりません。

3週間後、ようやく眼科へたどりつくと、

「これは手術なんてとんでもない、
ほっときゃ治る病気だよ」

という一言で終わってしまいました。
3週間、ひたすら心配だったのに…ゲロー
 

更に
何とアメリカでは、
健康保険と歯科保険が別々であり、
歯科保険も高額なのです。


健康保険に加入していない人も多いですか、
歯科保険に加入していない人は更に多く、

アメリカ社会では
「金持ちか貧乏人かどうかは、歯を見てわかる」など言われたりします。


クーポン雑誌などで、
「このクーポンを使えば、今なら初診料と歯のクリーニングがたったの2万5千円!」
なんてありますポーン


私はアメリカの虫歯治療で、窓口の自己負担額が毎回1万8千円で、2回通いました。

日本では歯科の窓口で、2千円でも「今日は高いな」と感じていました。

「国際便の飛行機代を払ってでも、日本で歯医者にいったほうが安い」
という日本人ジョークもあります。


アメリカは医療が世界一と言っていますが、
「そりゃこんだけ高けりゃなと言いたくなります。

 
こんな驚愕なアメリカの健康保険、

以前、オバマ大統領は「国民皆保険制度」を掲げました。

しかし反対する国民も多かったです。
「健康保険に入るか入らないかは、国民の”自由”だ。」


「銃の所持も自由だ!」など、
アメリカ人は「自由」を履き違えている気がします。滝汗


国民に
「オバマはさんざん『低所得者層を救済します』と言いながら、結局何もしてくれなかったじゃないか!」
と叩かれながら、
任期を終えてしまいました。