暗い投稿が続いたので、
もっと暗い投稿に入る前に笑い泣き


日本とは全然異なる
アメリカ生活のビックリ話を数件、投稿します。


日本にいた頃、

「アメリカで、車の運転免許は5千円で取れる」

「1日で取れる」

と聞いたことがありました。

私はそれをさすがに都市伝説だと思っていました。笑い泣き


しかし結論から言うと… 
私が住んでいた州では、

事実でした。ポーン


日本では教習所に通うと40万円はかかりますし、
日本の実技試験もよく「1発目はだいたい落ちる」とききますよね。


まず最初に断っておきますが、

私は日本では、
運転免許を持っていませんでした。

つまりアメリカに行くまで、
一度も車を運転したことはありませんでした。



アメリカにはニューヨークなどの大都市をのぞき、電車やバスなどの公共機関がほぼない為、
高校生から通学で車は必須になります。



私はアメリカに来て最初の一年は、運転免許を取得しませんでした。

右側通行が怖かったし、
今まで一度も日本で車を運転したことがなかったからです。

しかしやはり車がないとアメリカでは本当に生活が成り立たないのです。

最寄りのコンビニまでは2キロ、徒歩30分はありましたし、
マーケット、レストラン、病院も徒歩圏内にありませんでした。

それに治安が悪いアメリカの地方都市、
母子だけで車に乗らずにロードサイドを歩くのは危険です。


…というわけで、
私は車の運転免許を取ることにしました。



まず、驚くことに
アメリカでは一般的に
教習所に通わず
(教習所は、外国からの駐在員しか行かないと聞いたことがあります。)

皆だいたい、
家族や友達に、
車の運転を教えてもらいます。

もちろん家族や友達は、
講師資格なんか持っていません。

持っているのは
車の免許証だけです。


私が住んでいた州は教習所という場所はなく、
お金を払えば一般道で教えてくれる人はいます。
ネットのジモティみたいなところでやりとりをする為、日本の鬼教官のような威厳はなく、むしろ公式な講師かどうか、もはやアメリカにはそんな講師が存在するのかは不明です。


まず、DMVといわれる運転免許センターに「筆記試験」を受けに行きます。

筆記試験の勉強などを教えてくれる教習所は存在しないので、皆、家でインターネットで個々に勉強します。

私がいた州は筆記試験に予約は必要なく、ただ運転免許証センターへ行き、申請書を書き、
そこで顔写真を撮影され、

すぐ筆記試験を受けます。

しかも試験室などなく、待合室の端っこに数台置いてあるコンピューターで受けました。



筆記試験は、50門中40門正解で、合格。

これを読んで
「英語で筆記試験を受けるのは大変だろうな…」
と思われるかもしれませんが、



筆記試験の第1問目。
「ストップ」と思いきり書かれた標識を見せられ、

問題
「これは何の標識ですか?」


①ストップ
②駐車禁止





日本の教習所の試験は、落とすのが前提で難しいと聞きますが、

アメリカは受からせるのが前提。

車社会のアメリカ政府としては、国民に運転免許を持ってもらわないと困るからです。

ちなみに高校生の場合、筆記試験はお家のパソコンで試験が受けられます。
つまり…カンニングし放題。

しかしこんなアホな筆記試験をわざわざカンニングする人はいるのでしょうか。


アメリカは高校に通うのに車が必須なので、
みなだいたい高校生になったら、運転免許を取得します。

入学シーズンに街中の高校生が、運転免許センターに来られては対処できないので、

高校生は自宅のパソコンで筆記試験を受けられるのです。



こんなアホな問題が続き、40問正解したら、その場で筆記試験は強制終了。

50問全て回答する必要はないのです。

さすがアメリカ、無駄なことが嫌い。



中には
質問「肩越しに振り返って後ろを確認する理由は?」

①安全確認のため
②肩こり予防のため

など、こんなとこまでふざけなくていいのにと思いながら、試験を受けました。

こんなふざけた筆記試験が終わると、

またカウンターに呼ばれ、
$45(4500円程度)を払い、
その場で仮免許証がもらえます


写真は、先ほど申請書を書いた時に撮られた写真が出来上がっていました。ポーン

本当、筆記試験は「受かるのが前提。」


そして再度、断っておきますが、
この仮免許証をもらう時点では、みな今まで一度も運転をしたことがないのです。


つまり今日、
「今まで一度も車を運転したけとがないが、今日、運転してみたい」と思ったら、
運転免許センターへ行って、あのふざけた筆記試験を受けて、1時間後にもう運転ができる…
(私がいた州では。)



ちなみにこの仮免許、重ねていいますが、アメリカでは基本、教習所に通わない為、

家族または友達に、助手席に座ってもらって、練習をします。

もちろん家族や友達の車なんて、教習用の助手席にブレーキのついた車なんてありません。


(ここで質問。
車の保険はどうなるの!?

被保険者の名前に、もちろん私の名前はありません。だって一時間前に仮免許をもらったばかり滝汗)



当時、私は乳幼児が3人おり、
アメリカでは11歳以下の子供だけを家に残すと、親は逮捕されてしまうので、

何と乳幼児3人乗せたまま、
夫のミニバンで初運転。 

「右がアクセルで、左がブレーキ。」


「このNってなに?」


「僕もよくわかんない。
あ、ウィンカーはそのへん。」

…子供を家に残したほうがよっぽど安全なんですがね笑い泣き


教習所もなければ、当然、仮免許者用の練習場も存在しないため、

いきなり路上運転です滝汗

一般ドライバーに混じって。

「仮免許ナンバー」や「初心者マーク」なども存在せず、周囲の車は当然、私が1分前から、生まれて初めて車を運転しているなんて知りもしません。

むしろ隣の車も、私と同じ状況かもしれません笑い泣き




高速道路も勝手に練習します。
アメリカの高速道路は死ぬほどこわいです。

マイル表記になっていますが、キロに換算すると、

「最高速度120キロ」の下に、
「最低速度70キロ」の標識が…。



アメリカではだいたい家族や友達に同乗してもらって、平均して2週間程度、
「そろそろ実技試験を受けてみようかな?」という気になったら、


今度は実技試験を受けに、例の運転免許証センターへ。



いよいよ実技試験。

実技試験用の車も当然、存在せず、
みな家族や友達の車を持ち込みます。

家族や友達は、本当にいい迷惑だチーン



そして試験官が、我が家のミニバンに乗り込んできました。


この試験官、私が日本人だとわかると、試験中にも関わらず、


日本人に対する
外国人あるあるの一発目の会話、


「僕は寿司が好きだ!

カリフォルニアロールや、アボガドロールも美味いが、
やっぱり一番好きな寿司はドラゴンボールだね!」


私は咄嗟に
「ドラゴンボールってどんな寿司ですか?」
と質問したかったですが、 

私はニッポン人🇯🇵

“試験はふざけないで、
真面目に受けよう”

という日本人の心理が働きました。


同時に、インド人に出会っても、会話の一発目に
「私はインドカレーが好きだ」と言うのはやめようと思いました。


もちろん実技試験の試験場コースは存在しない為、いきなり運転免許証センターの裏手にある住宅街を運転します。


こんなふざけた試験官とドライバーが毎日勝手にやってきて、
ここの住宅街の住民は、さぞかし迷惑してるだろう滝汗

実技試験には、高速道路や、縦列駐車や、バック駐車などありません。

アメリカ人にはバック駐車という概念があまりありません。
ニューヨークでは、縦列駐車の試験があると聞いたことがあります。

アメリカの駐車場は、斜め止めなので、ラクでした。


一見、バッグ駐車がいるようですが、反対方向から逆に突っ込んで駐車しているのです。




私の州では、
ただ住宅街を、試験官の寿司話を聞きながら運転すること、15分。

寿司話が尽きた試験官に

「よし、合格ね!運転免許証センターに戻っていいよ。運転免許証もらって帰ってね」と。


この時、
「日本人女性は運転が下手くそなイメージがあるが、君はうまい。」

と言われ、

いや、まて。

日本の運転免許試験の厳しさを知ってるか?

と反論しそうになりましたが、やめました。

アメリカの公務員と口論をしてはいけません。

腹いせに落とされます。



そして、運転免許証センターに戻り、
実技試験の手数料5ドル(500円)を支払います。


筆記試験が4500円で、
実技試験が500円とは、どういう換算なんでしょう笑い泣き

公務員とはいえ、あの試験官のオッサンの月収は!?



つまり本当に私の州では、
5千円で、

たった1日で、

車の免許証が取れてしまいました。ポーン


ちなみにAT車、MT車という区別もありません。

アメリカ人にとって、
クルマはクルマだ。

私が実技試験で運転したのは我が家のATですが、

今日から
MTでも、
大型バスのようなキャンピングカーでも
好きな車に乗れます。



何なら、運転免許証があれば、
バイクにだって乗れます。

アメリカ人にとって
運転免許証は、運転免許証。

そこに
車もバイクもトラックも区分はありません。  
もはや、ただの身分証です。 



同時に運転免許証には、臓器ドナーを提供する意志を書き込んでくれます。 

ごくまれに感じる、
「アメリカは素晴らしい国だな」と見直す瞬間です。


そして運転免許証をもらい、帰ろうとしたら、
先ほどの試験官が通りがかり、

笑顔で最後に驚愕の一言を…

「あ、もっと練習してね~!」


そ、そうか、
アメリカでは運転免許を取ってから、練習するのか…。滝汗



ちなみに外国の免許証があれば、
日本に帰国したら、
日本の運転免許証への切替が可能です。

…例外国を除いて。




もちろん、
アメリカは先進国で唯一の
例外国笑い泣き


日本政府もこのふざけたアメリカの運転免許証にさすがに懸念があるのか、

先進国でもアメリカだけはその切替に、

日本の運転免許証試験場で、
学科試験と実技試験を受けなければなりません。


(当たり前や!
日本の厳しい運転免許証をなめるな!笑い泣き)



日本政府の
🇯🇵「国民に事故を起こさせないのも政府の責任」という、アメリカ政府とは大違いの表れです。

アメリカ政府は、
🇺🇸「免許証はまあ車社会のアメリカでは必須だから、ゴチャゴチャせずにあげよう。」
って感じなのかな笑い泣き



そして🇯🇵日本の運転免許試験場で行われる、

外国免許切替 技能試験

クソ厳しいです。

さすが🇯🇵日本笑い泣き


アメリカ人は
平均3回は落とされると聞きました。

日本の試験官に聞きましたが、
落とされたアメリカ人はすっごい悪態ついてくるそうです。

🇺🇸「俺はアメリカで、16才の時から車に乗ってた!

でっかいトラックに乗って、

こんな日本の狭苦しいマリオカートみたいな道じゃなく、

広大なアメリカ大地を時速120キロでガンガン運転してたんだぞ!」


↑だから落とすんだ。