少し時系列がズレますが…
子供たちが小学校低学年の頃、
とある日本人のお母さんの講演会に行きました。
そちらのお母さんは、
お子さんが2人いて、
第2子は自閉症をお持ちでした。
子供たちが小さな頃、お母さんは自閉症をお持ちの第2子のお世話に追われていました。
第2子の学校への付き添い、療育、病院、役所への相談、勉強会、
毎日ありとあらゆる場所へ。
すると第1子は、何故か寂しそうに時折、
「お母さん…🥺
お母さんは私と弟、
どっちが好き…?🥺」
と聞いてきたそうです。
お母さんは、
「私は2人とも同じように
心の底から愛してるよ。」
と答えていました。
しかし第1子は、
お母さんのその答えを聞き、
とても寂しそうにしていました😔
第1子からのその質問は、また数ヶ月後、数年後に3回され、
「お母さん…🥺
お母さんは私と弟、どっちが好き…?🥺」
お母さんは同じように答えていました。
「私は2人とも同じように、心の底から愛してるよ。」
そして…
3回目でまたそう答えた時、
第1子は、
あきらめたような顔をして、
こう言ったそうです。
「もういい…。😔」
それから、第1子は
二度とその質問はしてこなかったそうです。
そして約10年後、
第1子は大学進学の為に家を出て行きました。
延々と続くような子育て、子供が巣立つまでの18年間は、あっという間でした。
あんなにお母さんの愛情を求めてくれて、
あんなに小さかった第1子は、
あっという間に大人になってしまいました。
そのお母さんは言いました。
「あの時、第1子が
私に言ってほしい答えはわかっていた。
しかし、親として、
言ってはいけないと思い、
いつも私は
『私は2人とも同じように
心の底から愛しているよ。』
と伝えてきた。
それが真実だからだ。
しかしもし、
ドラえもんのタイムマシンがあるなら、
私はあの日に戻って、
第1子に、
『そんなのあなたに決まってるじゃない!😆』
と思いっきり言って、
笑顔で抱きしめてあげたかった。」
私はその話を聞き、泣きました。
そして大変勉強になりました。
だから…
私の子供たちが小学校低学年の頃、
私が第2子、第3子のお世話をしていた時、
第1子が私のもとにやってきて、
不安そうに聞いてきた時…
「ねえ、ママ…。🥺
ママは子供3人の中で、
誰が一番好き…?🥺」
私は笑顔で、
第2子、第3子に聞こえないように、
第1子の耳元で、
「そんなの
あなたに決まってるじゃない!😆」
第1子はビックリした顔で、
「え…!?😳え…!?😳
ママは私のことが1番好きなの!?😳」
「当たり前だよ!
ママは、あなたを1番愛してる!😘」
第1子は目に涙をため、驚きと…安心した顔で、
「そ、そうだったんだ…🥹」
私は笑顔で、
「これは、あなたとママだけの秘密ね😘」
第1子は笑顔で、
「わかった!ママと私だけの秘密ね!😘」
優しい第1子は、きょうだいゲンカの時などで、
イジワルでその「秘密」を下のきょうだいに暴露することもありませんでした。
私も第1子が、それをするとも思っていませんでした。
第1子は、きょうだいやお友達に意地悪を言ったりはしない優しい子でした。
大切な大切な「秘密」…
しばらくして、また同じように第2子、第3子のお世話をしている時、
第1子は、
嬉しそうに、安心した笑顔で、
また私の耳元にやってきて、
1回目とは明らかに違う聞き方で、
「ねえ、マーマ!😊
ママは、子供3人の中で、誰が一番好き?😊」
私はまた同じく第1子の耳元で、
下の子供たちに聞こえないように、
「そんなの
あなたに決まってるじゃない!😘」
その時の第1子の顔…
何故か、
”くすぐったい!😆”
という笑顔。
私はまた、口元に人差し指を当てて、
「これは、あなたとママだけの秘密ね😘」
第1子も笑顔で口元に人差し指を当てながら、
「うん!ママと私だけの秘密!😊」
それから第1子は安心したように、
もうこの質問を
二度とすることはなくなりました。
そんな第1子が小6〜中1の頃、
ちょっと(…いや、かなり) 私と母子ゲンカをした時に、
仲直りする時に私から伝えました。
「ねえ、ママの秘密、覚えてる?
ママは、あなたが世界で一番大好きだよ!」
思春期に差し掛かった第1子は照れ臭そうに笑いながら、
「え〜😂第2子、第3子がかわいそー😂」
と笑っていました。
親として言ってはいけない言葉、
言えて良かったです。
第1子は、
いつか親になった時、
あの時の私の嘘に気づくのか、
それとも一生、
「私が1番愛されていた」と思い続けるのか、
どちらでも幸せなことだと思います。
あの日、自身の後悔をお話ししてくださった
あのお母さんに心の底から感謝をしています。