児童相談所のキャリッサに役所に手続きを手伝っていただいた後、
「この書類を持っていけば、保育園に通える。」と言われたので、
キャリッサにお礼を言い、
役所の後、その日のうちに保育園へ。
この前と同じ、気難しそうな女性園長さんがいらっしゃり、
私は書類を提出しました。
すると…女性園長さんは、
「何これ。
知らないわよ、こんなこと。
この前もあなたに伝えたけど、保育園は満員なの。」
「でも…先ほど、役所に行って、
『この書類があれば明日から通える』って言われたんです。
ああ、もう嫌だ、
アメリカのこういうの!
AでOKと言われて、
でもBはダメと言う!
日本だとこんないい加減なシステムはありえない!
アメリカは何もかもいい加減すぎる!」
突然、アメリカを国単位で批判
何度もここに書きますが、私は昔からとても礼儀正しいと言われてきました
そして私は元々は温厚で、感情的な人間ではありませんでした。
しかしあの頃…もう何もかも限界の限界を通り越していたって感じでした。
(アメリカに住まわれた方なら、この感情をお分かりいただけるでしょう
日本人のジョークで、
アメリカ転勤を終えた日本人が、日本に戻り、日本の役所に手続きに行き、
「おっと、もう戦わなくていいんだ。」
と思うそうです。)
女性園長先生は怒らず、突然、泣き出す私にギョッとしていました
あまり日本人は感情的になりませんからね…。
すると女性園長先生は、「ちょっと待って。」とどこかに電話したり、
何かFAXを受け取り、
だいたい15分くらいで戻ってきて、
(↑アメリカだと超早い!)
「ごめんなさい、
あなたの子供たちのことは確かに書類があったわ。
私が書類をまだ見ていなかったの、
私のミスです。
本当にごめんなさい。」
優しく言ってくれました。
そして優しく、
「何も心配しなくていいよ。
明日からあなたの子供たちを預かる。
この書類の通り、1日5時間まで預かれる。
朝8時に連れてきなさい。
保育園の朝食は朝8時半までだから、朝あなたは起きたら、子供たちの朝食は準備せずに、着替えと洗面だけさせて、ここに連れておいで。
そして昼1時に迎えにきなさい。
昼食は昼12時からだから。
あなたは子供3人の朝食と昼食を用意しなくて済む。
そしたらあなたは少し休めるから。」
「ありがとうございます。
先ほどは感情的になり、本当にごめんなさい。」
私は謝りました。
園長先生は、
「私こそごめんなさい。
あなたは何も心配しないで。
明日から、あなたに持参してほしいものは、子供のオムツだけよ。」
「もう3人ともオムツは卒業しています。」
「え?
2歳半の子ももうオムツを卒業してるの?
すごいじゃない、
あなた今まで、一生懸命やってきたのね。」
「第2子が3歳になって、トイレ・トレーニングをする時、
『もうトイレ・トレーニングを何回もやりたくない!』
と思い、
年子の第3子も巻き添えにしました(笑)
第3子は、第2子のトイレ・トレーニングを隣で見て、学んでやりました。
だから正解には、
すべて第2子のおかげですね。
子供が3人いて、
1人っ子の3倍頑張るのは大変なので、
3分の1や、3分の2になる
ように抜け道を開発したんです。」
(↑この計算だと、1人分も頑張っていないのか、私は。)
園長先生は、
「あなた、おもしろい人ね〜!」
と笑ってくれ、私も一緒に笑いました。
「さあ、今から保育園のお部屋の見学に行きましょう!」
我が子が通わせいたたいた保育園は、
Child development center,
略称CDCでした。
まずは保育園のお部屋へ。
「すっ、
すごい!😳
広すぎる!」
日本と同じく、
年齢別に分かれた部屋。
ひと部屋だけでも
日本の保育園の体育館ほどの広さはありました。
全面ガラス張りの外には、
遊園地のようなカラフルな広い園庭。
子供たちも大はしゃぎでした。
「ママ、ここで遊びたい!」
「明日からここに来ていいんだって…。
ありがたい。本当にありがたいね…。」
私はまた泣きました。
先ほどの苦しかった涙と大違い。
安堵の涙。
そして感謝の涙。
あの日は何回泣いたんだろう…
児童相談所と保育園へ、
言葉で言い表せないほどの感謝。
最初はこわいと思っていた園長先生は優しく、
「明日から、この子たちが通うのを、職員一同、楽しみにしてるわね!」