精神科のグラッド先生とお別れした週。
本来、幸せな祝日の午前。
朝から、夫は大きなオーバードーズをしました。
精神科に通っていたのに、
何故…。
夫が車で逃げよう(本当に逃走するんです。)とする車の鍵を、
必死で私は隠しました。
このまま夫が車を運転したら、
必ず交通事故を起こします。
のちに習うナラノンや、依存性の家族教室で必ず、
「ほっとけばいい。
車の事故を起こして困るのは
本人なんだから。」
と習いますが、
2軒隣のお家のお子様は難聴で耳が聴こえません。
万が一、夫が交通事故を起こして、
誰かのお子さんを殺してしまったら、
“困る”のは、
夫なんかじゃありません。
子供を殺された親御さんは、
地獄です。
私はいつもこんな矛盾を感じて生きてきました。
だから必死で車の鍵を隠しました。
身長180センチ以上ある軍人の夫に、鍵は取られましたが、
運転しようとする夫の車を止めようとしました。
隣の家の
仲が良かった中学生のお嬢様が、
必死で走ってきて、
「危ない!」
と私を止めようとしました。
パニックになりながら、
そのお嬢様は携帯電話から警察へ電話をしました。