私は家を出ました。

(※一部、過去の投稿と一部、重複します。)


タクシーを呼び、

子供たち3歳、2歳、1歳を連れて、

3人分の大量の3種類のオムツを箱ごと、


離乳食を箱ごと、


そして3人乗りベビーカーをタクシーの運転手さんに積んでもらって。


モーテル暮らし。







モーテルの部屋に、乳幼児の子供3人を一日中過ごさせるのは本当に大変でしたが、他に行くところがありませんでした。


それに何より食事が大変でした。


モーテルにキッチンはない為、1歳児には市販のレトルトの離乳食を食べさせました。



大変だったのは3歳と2歳の食事です。



アメリカには日本のようなお弁当屋さんや、スーパーのお惣菜はありません。


日本のような安いレストラン(チェーン系の安いお蕎麦屋さんや、牛丼屋さん)もありません。



普通のレストランか、ファストフードしかありません。


普通のレストランは、デニーズのような安めのファミレスでも、大人1人の食事に2000円程度、お子様ランチは500円程度かかり、更にチップと税金が必要になり、一回の食事(大人1人とお子様ランチ2人)に最低4000円はかかります。


また、私一人で、やんちゃな乳幼児3人を連れてレストランでの食事はほぼ不可能でした。




ですので、食事はほぼ毎日、ファストフードでした。


夫が車を使っていたので、

私は2人乗りベビーカーに3人を乗せて移動をしました。



ニューヨークをのぞいて、


アメリカでは

歩行者はあまりいません。


16歳からみんな車を乗るからです。


またバスなどの公共交通手段も、ニューヨークなどを除いて、ほとんどありません。


私が住んでいたのは、地方の大都市でしたが、路線バス、電車、地下鉄、一切ありませんでした。



ベビーカーを押して歩いていると、


車2台が止まりました。


ゲート付き富裕層の居住区から出てきた、立派な車に乗る50台くらいの男性。


不憫に思い、「乗せてあげる」と言われましたが、断りました。


比較的安全な方ですが、それでも乗るわけにはいきません。



もう一台の車は、隣の州からビーチ旅行で来ている若いお父さん。

同じモーテルに泊まり、朝食を食べさせる際に、お友達になりました。



モーテルは朝食があるのですが、私の子供が大好きなシリアルがなく、私はそれを持参していました。


するとその若いお父さんも、同じく子供の好きなシリアルを持参していて、「やっぱり子供にはこだわりのシリアルがあるよね。」と二人で笑いました。


若いお父さんは、妻と乳幼児の子供2人と、隣の州からビーチに旅行で来ていました。




「近くの室内プレイランドに一緒に行かない?車がないなら、乗せてあげるよ。


子供1人たったの1600円の入場料だから安い。」


と誘ってもらいましたが、私は「用事があるから、ごめん。」と理由をつけて断りました。


本当は室内プレイランドの入場料が、私には高かったからです。


こちらのお父さんは、ベビーカーを押している私を見て、びっくりしました。



「乗せてあげるよ。」



「大丈夫、ダイエットしてるから歩きたいんだ。」



「…でも、車は何でないの?」



「…夫が鍵を持ったまま、出張に行ってしまって…。」



辻褄の合わない嘘。


恥ずかしかったです。




3歳、2歳、1歳を連れての家出は本当に苦しかったです。


孤独でした。


当時、私は専業主婦だった為、当然、保育園などに繋がっていない子供たち。


モーテル暮らしでは、仕事もできません。


「大阪二児置き去り事件」を思い出しました。


仕事をしないと生きていけません。

仕事をするなら、子供たちを置いていかなければなりませんが、当然、3歳、2歳、1歳を置いていけるはずがありません。


このまま乳幼児を連れてモーテル暮らしではいずれ崩壊します。