夫の薬物依存症を止める方法⑩家を出る。(前編)
家出もしました。
タクシーを呼び、
子供たち3歳、2歳、1歳を連れて、
3人分の大量の3種類のオムツを箱ごと、
離乳食を箱ごと、
そして3人乗りベビーカーをタクシーの運転手さんに積んでもらって。
モーテル暮らし。
車は夫が仕事で持っていっていました。
アメリカは日本のように車なしで移動は不可能なのですが、3人乗りベビーカーを押して、モーテルから何キロも歩いてファストフードに行きました。
アメリカには日本のような安いレストランはなく、ファストフード、もしくは通常のレストランしかありません。
スーパーには日本のような、お弁当や惣菜パンなどはありません。
通常のレストランは高いので、
ファストフードのお子様セットをいつも2つ買い、
3歳と2歳に食べさせ、余ったものを私が食べていました。
何故、お子様セットにしたのか…それは、オモチャがもらえて、
3歳と2歳が喜ぶからです。
そして普通のレストランは、ひとりで乳幼児を3人連れては大変ですが、
アメリカのマクドナルドは、室内プレイエリアがありました。
アメリカの公園は危ないので、
昼に子供たちをマクドナルドに連れて行き、
まず昼ごはんを食べて、夕方まで遊ばせて、また夜ごはんを食べて帰ったりしました。
モーテルの部屋に子供3人を一日中過ごさせるのは無理でしたし、他に行くところがありませんでした。
毎日大変でしたが、何とか一瞬でも子供たちが笑うと安心しました。
アメリカのファストフードでいただいたオモチャ、今も捨てられません。
苦しかった時に、子供たちを笑顔にしてくれたオモチャたちだからです。
アメリカのマクドナルドのハッピーセットは、3歳以下対象の知育オモチャもありました。
当時は3歳以下の知育オモチャを注文していました。
本当にかわいいオモチャたちでした。
ある日、オモチャが子供の大好きだったスポンジボブで、その時、始めて普通のハッピーセットを頼み、子供の成長を喜んだことが懐かしいです。
3歳、2歳、1歳を連れての家出は本当に苦しかったです。
孤独でした。
当時、私は専業主婦だった為、当然、保育園などに繋がっていない子供たち。
モーテル暮らしでは、仕事もできません。
「大阪二児置き去り事件」を思い出しました。
仕事をしないと生きていけません。
仕事をするなら、子供たちを置いていかなければなりませんが、当然、3歳、2歳、1歳を置いていけるはずがありません。
このまま乳幼児を連れてモーテル暮らしではいずれ崩壊します。