大好きなジャズの聖地、ニューオーリンズは楽しかったです。
私はニューオーリンズで、今まで出来なったことができるようになりました。
それは…
薬物依存症者を見分けられるようになりました。
日本のテレビ番組「警察24時」で、「麻薬Gメンは、薬物依存症者を瞬時にわかる。」と言っていますよね。
私は昔、それが理解不能でした。
おそらく彼らは天武の才、ギフテッドなのだろうと思っていました。
しかし夫や他のアメリカ人は、
「あのコンビニの前にいる奴はドラッグやっている。ありゃコカインだな。」
「やべえ、アイツはヘロインだよ。」
と、見た目や顔つきで、どのドラッグかすらも言い当てます。
「何でわかるの!?」
「見たまんまだよ(Obviously!)」
本当に、どうやってわかるの?
しかし、
私はニューオーリンズに1週間滞在し、
わかるようになりました。
ニューオーリンズは、ジャズの聖地ですが残念ながら、街には薬物依存症者が溢れていました。
バーボン通りは、おそらく普通の人より薬物依存症者の方が多いです。
薬物依存症者には1日何度も話しかけられました。
みんなウソをついて近づいてくるんです。
「僕も子供に会いたい、君が電車のチケットを買ってくれたら会いに行ける。」
子供をダシにしたウソは流行っていました。
壊れたベビーカーに、子供2人乗せた黒人女性が近づいてきました。
何故か冷たくなったマックのポテトを、私の子供に食べさせたいと言って。
私の子供が乗っている3人乗りベビーカーがうらやましいと言ってきました。
(あちらのお子様は2人でしたが。)
ああ、ベビーカーをねだられるな。
しかし、その女性はひたすらハイテンションで世間話をしてきました。
あちらは息子さんが2人いました。
2人の息子さんは、全く笑わず不安そうな顔をしていました。
3歳、2歳の一番、無邪気な時です。
私の子供も、3歳と1歳半でした。
とにかく無邪気で一日中、走り回って遊んでいました。
あんな不安そうな顔をした3歳、2歳を忘れられません。
そしてあの黒人女性、薬物依存になっていなかったら、ステキな人だったんだろうなと思います。
そして私も、夫が薬物依存になり、ベビーカーがなくなりました。
子供3人を乗せてくれたベビーカー、もちろんもう必要ないのですが、恋しいです。