夫のおばあちゃんは、脳梗塞を起こした後遺症で、子供に戻っていました。


お世話をしていたのは、独身で一緒に暮らす長男。(私の夫の父の兄、夫の叔父にあたります。)


夫の叔父いわく、介護は辛いそうです。


夫の叔父は、

「深夜にお母さんが嫌がらせで、僕の名前を呼ぶ、何時間も。

オムツをしているのだから、そこでしてほしいのに、深夜に何回も『トイレに連れて行け』と。


この前は、あまりに腹がたったので、

お母さんを突き飛ばして、朝までトイレに放置した。」



悲しく、辛いです。


私は祖父母が大好きだったので、こういう話は辛いです。


しかし…

「老後は子育ての通知表」といわれ、

親が子供を育てたように、子供が親に接するといわれています。


子供が小さい頃、

親が夜泣きに怒り、子供を突き飛ばしたら…

老後、子供は夜、親を突き飛ばすそうです。


「もう大人なんだから、親をゆるしてあげて。」

普通は思いますが、


大人になった今だからこそ、

過去の苦しみがうずくそうです。


夫の父は2人兄弟ですが、

2人とも生きづらさを抱えています。


そんなことはしてはいけない…

行政に助けは得られないのか…

言えませんでした。

何故なら、叔父が一番わかっている、

一番、助けを求めているのです。



その後、夫のおばあちゃんは施設に入りました。

夫の叔父の介護が本当に限界になり、ようやく行政の助けが得られたのだと思います。


とある人は、

「早く施設に入れれば良かったのに。

あそこの長男は、母親の年金ほしさに家で介護をしていた。」


そんな理由じゃなかったと、私は思います。


ある日、夫の叔父に偶然出会った時、車の助手席には施設にいるおばあちゃんが乗っていました。


「今からお母さんをランチに連れて行く。」


叔父はちゃんと、母親を愛しています。

色々あると思います。

でも愛していたのだと思います。