選択の科学/文藝春秋

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著者について、

インドからの移民で、カナダで生まれ育ち、シーク教徒。
幼少期に、アメリカへ移住。生まれつき目の疾患があり、高校生で全盲になる。
限られた選択肢の中の方が選択しやすいと結論づけたのは、
何もかもが運命によって決められているというシーク教の考えの中のコミュニティで
育ったことが、かなり影響していると思われる。


特に、ジャムの実験が面白かった。

”豊富な選択肢は必ずしも利益にならない”
ジャムの種類が少ない方が買いやすいという事がわかった。(意外!)


また、”選択は善”という考えは、欧米である。(個人主義)
アジアでは、ある程度決められた方が上手くいく考え。(集団主義)
違いがある。


宗教についての実験では、一般的な9つの宗教の信者によると、
無宗教の人よりも、楽観的でうつ病にかかっている人の割合が低い。


感想としては、
選択肢が多いほど自分の意志で選べる自由があって、いい事だと思っていた。が、
必ずしもそうではない事。
強制された選択の中には、他の人の選んだものが影響し、本来の選択を見失う。
選択とは、左右されるもので創られるものである。


とても難しい内容だったけれど、実験の対象がジャムや子供、お年寄り等
身近だったので、なんとか理解できたと思う。

日本人にも、心の拠り所のような、柱みたいな場所や考え方など
もう少し身近に宗教色が必要なのかも、と思った。