ジリリリリッ…!!
目覚まし時計が、不快な音を、けたたましく鳴らしている。
「…………」
そのそばの、ベット。
サナギのようにくるまれた、白い毛布から、腕がのびる。
ジリリリリリリリリ――ガシャンッ
とたんに、室内は静かになった。
「………イヤーな夢、観ちまった」
毛布をとり、ベットから降りる。
寝室から出て、まっすぐ洗面所に向かう。
取り付けられた、鏡には、黄色い長い髪に、エメラルドグリーンの目をした、美貌の青年が、写っていた。
名を、鏡音レン。
彼は、2年前、史上最年少で『ボーカロイド』となった1人だ。
しかし、彼はもう、『ボーカロイド』では、ない。
「…………やっぱり、変わったよな」
鏡を見て、そうつぶやいてから、冷たい水で顔を洗った。
食パンを、トースターにセットする。
その間、レンは、スエットから、学校の制服に着替える。
黒を基調としたブレザーに袖を通したところで、トースターが、ベル音を出した。
トーストに、バターを少量塗る。
ピンポーン―――
チャイム音。
「…………」
時計を見る。
6時15分。
「………こんな朝早くに、誰だよ」
パンをくわえて、早足で玄関に向かう。
苛立ちを隠そうともせず、ドアを勢いよく開けた。
「あのなぁ、常識的にこの時間は……」
最後まで、言えなかった。
冷静になったからでは、ない。
むしろ、その逆だ。
口にくわえていたトーストが、足元に落ちた。
レンは、目の前の人物を凝視する。
自分と同じ、黄色の髪を、腰まで伸ばしている。
エメラルドグリーンの瞳は、同じ色でありながら、レンとは別の印象をもたせる。
黄色いスカーフのセーラー服、頭にちょこんと乗った、白い大きなリボン。
そして、何よりも、その顔。
見間違える、筈もない。
「…………リン?」
「元気してた?レン!」
可愛らしく、はにかむ少女。
彼女こそが、史上最年少で『ボーカロイド』になった、もう1人。
鏡音レンの双子の姉。
鏡音リンである。
―――――――――――――――――――
さて、
夏バテなんか、大嫌い☆
えーと、タイトルなんですけどー
まだ決まってないです♪
先日、心優しい方がアイディアをくださったのですがー………
『鏡音レンの消失』
……………。
即効見つかってんじゃねぇか!!
と言うわけで使えず……
まぁ、他にも著作権が怖かったりとか、色々理由はあるのだけれど…
書いてみて思ったこと。
これは、長編だな。
それでは、皆さま
またのお越しをお待ちしております