数学者、藤原正彦氏の新刊を書店で見つけて、一気に読み終えました。

十数年前のベストセラー「国家の品格」を読んで以来、大好きな作家さんの一人です。

 作家の新田次郎、藤原てい夫妻の御次男で、奥様は心理学者でエッセイスト藤原美子氏。御本人は、お茶の水女子大学の名誉教授でもいらっしゃいます。

 この国を再生させることができるのは、グローバル人材の育成ではなく、武士道精神。小学1年生から多くの時間を英語の学習に費やすよりも、日本語の多くの書物を読んで教養を深めることが大事だと言われています。

 また、厄介な国、中国、韓国との付き合い方も改めて考えさせられました。

 韓国という国は、中国への卑屈と日本への軽蔑でできている国。その理由は、事大主義(大に使える)で生き残ってきた国であり、中国が大中華だとすると、韓国は、小中華、日本は、それ以外の蛮族で、韓国は、中国にどの様な無理難題を突き付けられようとも、それは、宗主国だから当たり前。日本は、韓国からすると、蛮族で格下で、日本が韓国をホワイト国のリストから外すというたいしたことのない出来事にも烈火のごとき怒りまくる。日本から国家予算並みの資金や技術の提供を受けようとも、感謝するどころか、格下が格上に尽くすのは、当たり前だと思っている。その格下の国から統治された歴史も許せない

 そして、息を吐くように噓をつく国民性と覇権主義を前面に押し出してきた中国。

   日本の不幸は、このような国々が隣国だということだと改めて思いました。

 本の後半には、ご両親についてのことなども書かれていました。

 旧満州に家族で住まわれていて、終戦後、引き揚げてこられる様子なども。命がけの引き揚げの様子は、私の義父も小学1年生の時、旧満州から家族で引き揚げてきて、命からがら日本に到着したときは、栄養失調で鳥目になっていたと話してくれたことがあり、どれだけ大変だったか、リアルに感じ取れました。

 その他、ウクライナ戦争、コロナ禍、など、この1冊を読むと、世界情勢の構図が一気に頭に入ってきます。

 と、こんな内容が、ユーモアを交えて語られていて、ほんとに面白くて、一気読みしてしまいました。

 内容もさながら、機会があったら、講演会に行ってみたいと思うほど、語り口が心地よく読みやすい文章を書かれる方だな~と思います。

 お勧めの本です。