イングランド 2-1 日本

負けたのにこれだけはしゃぐということは、それだけみんなが日本代表に絶望してたということなんでしょう。
かく言う僕も興奮しました。

結果は知って通り三点とも日本人がとりました。
内容では勝っていたと騒ぎすぎな感はありますが、イングランド相手にあれだけやれば許してもらえるでしょう。
この試合で日本が劇的に進化したとは思えませんが、好材料が二点。

1、アンカーの存在を認め、守備シフトを組んだこと
2、中村俊輔のポジションが明らかになったこと

まずアンカー問題。(アンカーとはかなり守備的なMF)
オシム政権の頃には不動のアンカーとして鈴木啓太がいました。
アーセナルにもアンカーをおく文化があります。
つまり、パスサッカーには必要なピースなのです。
それをなぜ今まで置かなかったのかは分かりませんが、岡ちゃんが本番前に気づいてくれてよかった。
イングランド戦の日本のフォーメーションは4-1-4-1。
ですが、守備時には5-2-2-1になり、攻撃時には3-4-3になる流動的なもの。
カペッロ監督曰く、フォーメーションは9-1だったとのことですが、それで構わないんですよね。
今回は稲本はコンディションが悪く出場していませんが、彼が万全ならもちろん出場で。
DFの前に阿部、その前に長谷部、稲本というのもオランダ戦などでは全然ありかなと。
岡ちゃんは早く4バックに見切りをつけて変則3バック(5バック)にすべきでした。

このフォーメーションだと岡崎はなんにもしませんね。
本番は森本or矢野で。

そして中村俊輔。
本田との共存が騒がれましたが、問題はそこじゃないんだよなぁ。
共存を言うなら遠藤と俊介でしょ。
アジアの格下相手ならこの二人でも全然いけるけど、ポゼッションが悪い時にこのタイプは二人もいりません。
今回、それが見事に証明されました。
別に共存に必要なのは相性ではないのです。遠藤と俊介の相性の良さはいまさら疑うまでもないですから。
リケルメ的な、どうしても試合に変化をつけたい後半20分くらいの投入の方が俊介にはあっている気がします。


本当の話をすれば日本代表は8バックで闘うべきなのですが、歩み寄ってこんな形はどうでしょう。


          森本

松井                 本田

      稲本     長谷部

長友       阿部       駒野

      闘莉王     岩政

          川島


GKにはイングランド戦とJリーグの成績を考慮して川島。楢崎の安定感はアジアでは必要だけど、W杯で必要なのはスーパーセーブでしょ。
中澤をいれるなら、阿倍の代わりを闘莉王がやってもいいかな。
阿倍のポジションはMFというより、ちょっと上がったDFくらいで。
みんな大好き内田君には襲われない程度に観光しといてもらいましょう。
遠藤をどうしても入れたいなら、稲本をアンカーにして、長谷部のとなりにでも置きましょう。
こう見ると、つくづく前田と石川は欲しかったなぁ。

イングランド戦は決して日本が強くなった証明ではありません。
去年の9月のオランダ戦で、日本は前半はオランダを圧倒、後半にボロボロにされました。
今回それが、後半の20分までもったというだけのこと。
しかし、それをあと25分続ければ勝利です。
W杯では10分でも5分でも日本タイムを伸ばせるように願います。

ちなみに次の試合のコートジボワール戦は金曜です。
ビールをしっかり冷やしておきましょう。


曇リノ花火